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3つの軸から決まる!自宅でパン屋を開業する場合の費用と必要な資格を解説

自宅でのパン屋開業は、家賃などの固定費を抑え、自分のペースで事業を始められる利点があります。一方で、限られた予算や生活スペースの中で本当に店舗が成り立つのか、何から準備を始めればよいのか不安を抱える方も少なくありません。

そのような悩みを解消し、スムーズな事業計画を立てるためには、最初に「間取り・製法・販売スタイル」という3つの軸を決定することが重要です。この軸を明確にすることで、開業に必要な初期費用の総額や、準備すべき機材の全体像が具体化します。

本記事では、自宅でパン屋を開業する際に決めるべき3つの軸を中心に、費用の相場や必須となる公的な資格・許可について解説します。近隣トラブルなどの自宅開業ならではの注意点も整理していますので、失敗を防ぎ、無理のないスタートを切るための参考にしてください。

自宅でパン屋を開業するのに最初に決めるべき3つの軸

自宅でパン屋を開業する際、事業の方向性を定めるために「間取り」「製法」「販売スタイル」の3つの軸を最初に決めるべきです。これらを事前に決めておくことで、自宅という限られた環境での事業計画が具体化するからです。

【自宅でパン屋を開業するのに決めるべき3つの軸】

最初に決めるべき軸 内容の例
①間取り 自宅内の改装、庭先へのプレハブやコンテナの設置など
②製法 粉から作るスクラッチ製法、冷凍生地を使うベイクオフ製法など
③販売スタイル 店舗販売、窓越し販売、完全予約制、ネット通販など

これら3つの軸を組み合わせることで、開業に必要な初期費用や準備するべき機材、必要な手続きが明確になります。たとえば、店舗の間取りが決まれば改装費用が決まるので、いくらの資金が必要になるかを事前に計画することが出来るようになります。

一方で、これらの3つの軸を決めずに開業の準備を進めると、準備すべき機材や必要な資金がぶれてしまい、事業計画が頓挫する可能性が高まります。そのため、まずはこの3つの軸を固め、無理のない範囲で事業の全体像を設計してください。

間取り

自宅でパン屋を開業する際、最初に検討すべき要素が「間取り」です。どこに工房や売り場を配置するかによって、必要となる初期費用や、家族の生活空間との境界線が明確になるためです

間取りの選択肢は、大きく分けて「自宅内」と「自宅外」の2パターンが存在します。それぞれの主な形式は以下の通りです。

【自宅をパン屋にする際に想定される間取り】

設置場所 具体的な形式 特徴
自宅内 既存住宅の一部改装、新築時の店舗スペース併設 建物自体の外装工事などが不要になり、費用を抑えやすい
自宅外 庭先などへのプレハブ設置、コンテナハウス設置 店舗と家族のプライベートな生活空間を完全に分離できる

自宅内を改装する場合、家族の生活動線と事業用の動線を明確に分ける設計が求められます。一方、庭先などの自宅外にコンテナを設置する場合は、プライバシーや衛生管理の面で独立性を保ちやすいという利点があります。

選択した間取りによって、水道や電気の引き込みといった設備工事の規模も大きく変動します。まずは敷地の状況と予算を整理し、店舗を構える場所の方向性を定めてください。

製法

自宅でパン屋を開業する際、間取りの次に決めるべき軸が「製法」です。どの製法を選ぶかによって、導入すべき厨房機材の種類や日々の労働時間が大きく変わるためです

パンの製法は、大きく「スクラッチ製法」と「ベイクオフ製法」の2種類に分けられます。それぞれの特徴は以下の通りです。

【パン製法の特徴】

製法の種類 特徴 機材と労働時間の傾向
スクラッチ製法 粉の計量から生地作り、焼き上げまでの全工程を自店で行う ミキサー等の大型機材が必要となり、初期費用が高額になるほか仕込みにかかる労働時間が長い
ベイクオフ製法 工場生産の冷凍生地などを仕入れ、店内で解凍から焼き上げまでを行う 焼成用オーブンと冷凍庫が主となり、生地作りの手間が省け労働時間が短い

スクラッチ製法は独自の味や食感を追求できる反面、初期投資や体力的な負担が大きくなる傾向があります。一方、ベイクオフ製法は作業工程が少なく済むため、限られた自宅のスペースや一人での運営に適しています。

自身が用意できる予算や店舗スペースの広さ、そして1日に確保できる作業時間と照らし合わせ、無理なく継続できる製法を選択してください。

販売スタイル

自宅でパン屋を開業する際、間取りと製法に続いて決めるべき軸が「販売スタイル」です。どのような方法でパンを売るかによって、日々の接客負担や獲得できるターゲット層が大きく変化するためです

主な販売スタイルには、大きく分けて4つの選択肢が存在します。それぞれの特徴は以下の通りです。

【自宅をパン屋にする際に想定される販売スタイル】

販売スタイル 特徴 接客負担とターゲット層
店舗販売 自宅の一部に売り場を設け、お客様に選んでもらう形式 近隣住民が中心となり、接客時間が比較的長くなる
窓越し販売 工房に設けた小窓から直接注文を聞き、商品を手渡す形式 通りすがりの客も立ち寄りやすく、接客スペースが不要になる
完全予約制 事前に注文を受け、指定した日時に店頭などで受け渡す形式 確実な購入を求める層が対象。廃棄ロスがなく接客負担も最小限に抑えられる
ネット通販 実店舗の看板を出さず、オンラインで注文を受けて発送する形式 遠方の顧客も対象となる。対面接客はないが梱包や発送の作業が発生する

販売スタイルに加えて、週に2日だけや週末のみといった「営業日」を絞る選択も有効です。毎日店舗を開けないことで、仕込みに十分な時間を充てることができ、一人での運営でも無理なく継続しやすくなります。

自身が接客に割ける時間や、どのようなお客様にパンを届けたいかを整理し、最も適した販売スタイルと営業スケジュールを決定してください。

自宅でパン屋を開業するのに必要な費用

自宅でパン屋を開業する際に必要な初期費用の総額は、およそ200万円から1,000万円が目安となります。事前に定めた「間取り・製法・販売スタイル」の3つの軸をどう組み合わせるかによって、必要な予算は変動します

費用の内訳は、主に「改装費」「機材費」「什器費」の3つに分けられます。各項目の全体的な費用感と内容は以下の通りです。

【自宅でパン屋を開業するのに必要な費用の項目と内訳】

費用の種類 主な内容 費用目安
①改装 自宅内の工房化、売り場の造作、プレハブ設置など 50万円〜500万円
②機材 オーブン、ミキサー、冷蔵庫などの厨房機器 50万円〜400万円
③什器 ショーケース、陳列棚、レジなどの販売備品 10万円〜50万円

既存の設備を活かして規模を抑える場合は下限の金額に近づき、専用の工房を新設するなど設備を充実させる場合は上限の金額に近づきます。自身の状況に合わせて必要な金額を足し合わせ、全体予算を算出してください。

なお、機材や什器に掛かる個別の費用の詳細については、「パン屋の開業資金はいくら?店舗形態と製法で変わる費用相場を解説」の記事を参考にしてください。

自宅の改装に掛かる費用

自宅をパン屋に改装する費用は、現在の建物の状態と目指す販売スタイルによって変動します。以下の表を参考に、ご自身の事業計画に必要な項目を足し合わせ、改装費用の概算を算出してください。

改装の項目 費用の相場(目安)
工房リフォーム費用(自宅内の改装) 100万円〜300万円
工房新設費用(増築など) 300万円〜500万円
自宅内改装費用(売り場を作る) 30万円〜100万円
窓先販売用改装費用 20万円〜50万円
プレハブ設置費用(本体+基礎・内装工事) 150万円〜300万円
コンテナハウス設置費用(本体+基礎・内装工事) 200万円〜400万円
給排水・空調設備工事(水回りや換気設備) 50万円〜100万円

改装計画を立てる際、保健所の「営業許可」を取得するための設備投資が必須となります。居住スペースと店舗の完全な区画分離(扉や壁の設置)や、従業員専用の手洗い器、2槽式以上のシンクの導入などが施設基準として定められています。

これらの条件をクリアするためには、水回りの配管を新設する給排水設備工事や、清掃しやすい耐水性の床材への張り替え工事が必要です。これらは営業許可をもらうために欠かせない工事であるため、目に見える内装だけでなく、見えない設備工事費も確実に予算へ組み込んでください。

機材に掛かる費用

パン作りに欠かせない厨房機材の費用は、選択した製法によって大きく変動します。生地から作るスクラッチ製法は生地作り専用の機材が必要になるため、冷凍生地を焼き上げるベイクオフ製法と比較して初期費用が高くなります。

【機材にかかる費用】

製法による違い 必要な機材の例 費用の相場(目安)
必須の機材 オーブン、冷蔵庫・冷凍庫、発酵機(ホイロ)、作業台 100万円〜300万円
スクラッチで追加になる機材 ミキサー、生地の分割機・成形機(モルダー)など 50万円〜150万円

新品の機材をすべて揃えると多額の資金が必要になりますが、中古の厨房機器を活用することで初期費用を抑えることが可能です。限られた予算の中で優先順位をつけ、自身の選んだ製法や予定する販売量に見合った機材を選定してください。

什器に掛かる費用

商品を陳列・販売するための什器にかかる費用は、選択した販売スタイルによって異なります。自宅に売り場を設ける対面販売と、通販などを中心とする無店舗販売とで、準備する備品が大きく変わります。

【什器に掛かる費用】

販売スタイル 主な必要什器・備品 費用の相場(目安)
売り場を作る場合(窓越し販売含む) ショーケース、陳列棚、トレイ・トング、レジスター、キャッシュレス端末 10万円〜50万円
店舗を持たない場合(通販・イベント) 配送用資材、シーラー(袋とじ機)、イベント用折りたたみ棚、ポータブル決済端末 5万円〜20万円

自宅内や窓越しで対面販売を行う場合は、パンを衛生的に保ちつつ見栄えを良くするショーケースや専用の陳列棚が必要です。また、日々の会計処理を正確に行うためのレジ機器も初期費用に組み込むことになります。

一方で、ネット通販やイベント出店を主軸とする場合は、据え置き型の大型什器は不要になります。その代わり、商品を安全に発送するための専用資材や、鮮度を保つためのシーラーなどの包装機器に予算を充てることになります。

選択する販売方式によって、什器に掛かる費用は2倍程度の差が出てきます。最初に取り決めた「販売スタイル」の軸に沿って必要な什器をリストアップし、過不足のない予算計画を立てるようにしましょう。

自宅でパン屋を開業する場合に必要な資格や許可

自宅でパン屋を開業してお客様に安全な食品を提供するためには、法律や条例で定められた公的な要件をクリアする必要があります。趣味の延長ではなく一つの事業としてパン屋を成立させるために、適切な手続きは欠かせません。

開業に関連する資格や許可は、法律で取得が義務付けられている「必須のもの」と、技術の証明として役立つ「任意のもの」の2つに分けられます。それぞれの分類と概要は以下の通りです。

【パン屋を開業するのに必要な資格や許可】

分類 具体的な資格・許可の例 取得の目的
必須 食品衛生責任者、保健所の営業許可 法律上の義務であり、衛生管理の知識と安全な施設を証明するため
任意 パン製造技能士、製菓衛生師、調理師免許 自身の技術水準を客観的に証明し、顧客からの信頼を得るため

必須の項目を満たしていなければ、どのような規模であってもパンを販売することはできません。一方で任意の項目は持っていなくても開業自体は可能ですが、取得することで他店との差別化に繋がることもあります。

必須のものの申請は忘れずに行いつつ、目指すパン屋に必要な場合は任意の資格も取得を目指すと良いでしょう。

必須で必要になる資格や許可

自宅でパン屋を開業する際、法律上必ず取得しなければならないのが「食品衛生責任者」の資格と、保健所からの「営業許可」です。これらを取得せずにパンを製造・販売することは法律で禁じられています

パン屋の営業許可は、「2021年の食品衛生法改正」によってルールが明確化されました。販売形態や提供するメニューによって、取得すべき許可の種類は以下のように決定します。

【必要になる営業許可の区分】

販売形態・メニュー 必要な営業許可 概要
全て 食品衛生責任者 全ての食品営業施設において1名の設置が義務付けられている衛生管理の責任者資格
テイクアウト専門 菓子製造業 食パン、菓子パン、惣菜パンのすべてを製造・販売可能
簡易なイートイン(購入したパン+飲料) 菓子製造業 飲食店営業の許可は不要だが、客用トイレなどの設備要件が追加される場合がある
本格的なカフェ営業(スープ等の調理提供) 飲食店営業 パンの製造販売に加え、本格的な調理を伴うメニューを提供する場合に必要

テイクアウト専門、または簡易なドリンクを添える程度のイートインであれば「菓子製造業」のみで開業が可能です。ただし、イートインスペースを設ける時点で、保健所からお客様専用トイレの設置などを求められるケースが多くなります。

許可の名称が同じであっても、客席の有無でクリアすべき設備基準のハードルは変動します。自治体によって指導内容が細かく異なるため、図面を作成する前の段階で必ず管轄の保健所へ事前相談を行ってください。

任意で必要になる資格

情報サイトなどでよく目にするパン作りに関連する国家資格は、持っていなくても違法にはならず、開業自体は問題なく行えます。任意の資格は、あくまで自身の技術水準や知識を客観的に証明し、顧客からの信頼を得るための「箔付け」として機能します。代表的な任意の資格と特徴は以下の通りです。

【パン屋開業に関連のある資格】

任意の資格 特徴と取得の目的
パン製造技能士 パン作りの高度な技術を証明する国家資格。看板や名刺に記載して専門性をアピールできる
製菓衛生師 パンや菓子の製造技術と公衆衛生の知識を証明する国家資格。食品衛生責任者の講習が免除される
調理師免許 調理全般の技術と食の安全に関する国家資格。同様に食品衛生責任者の講習が免除される

これらの資格を取得していると、パン屋のPRに活用したり、他店との差別化に利用できたりといった利点があります。しかし、受験には専門学校への通学や実務経験が必要となるケースが多く、取得のハードルは決して低くありません。

自宅で小さくパン屋を始める段階では、これらの資格取得に時間や資金を費やす必要はありません。まずは事業をスタートさせるための必須許可の取得に注力し、技術の証明は事業が軌道に乗ってから検討しても十分に間に合います。

自宅でパン屋を開業する場合の注意点

自宅でパン屋を開業する際、資金や資格の準備と同じくらい重要になるのが、開業後の運用に関するリスク管理です。事前の対策が不十分な場合、周囲との関係悪化や売上不振を招き、廃業に追い込まれるケースも存在します

自宅開業ならではの失敗を防ぐため、事前に注意・対策すべき点は以下の3つに大別されます。

【自宅でパン屋を開業する場合の注意点】

注意すべきポイント 発生しやすい問題の例
近隣トラブルの防止 早朝の作業音、パンを焼く匂い、お客様の駐車・駐輪による苦情
家族の理解と生活空間の確保 プライバシーの侵害、生活リズムの違いによるストレス
立地の悪さをカバーする集客戦略 住宅街などの目立たない立地による、来店者数の不足

これらの問題は、一度発生すると解決に時間と労力がかかり、店舗の評判や日々の生活環境に直結します。間取りや販売スタイルを決める段階から、予防策を計画に組み込んでおくことが重要となるでしょう。

近隣トラブルの防止

住宅街でパン屋を開業する際、最も警戒すべきリスクの一つが周辺住民とのトラブルです。自宅周辺は本来静かな生活環境であるため、店舗の稼働による変化がクレームに直結しやすく、関係が悪化すると事業の継続が困難になります

トラブルの主な原因は、音や匂い、そして来店客の動きに分類されます。事前に想定し、対策を講じておくべき具体的な例は以下の通りです。

【近隣トラブルの例】

トラブルの要因 具体的な発生例 必要な対策案
騒音・振動 早朝のミキサー稼働音、納入業者のアイドリング音 防音性の高い壁や窓の採用、早朝の作業手順の見直し
匂い・排気 パンを焼く匂いの充満、換気扇の排気が隣家に向かう 排気口の位置や向きの工夫、脱臭設備の導入
交通・マナー 来店客の路上駐車、無断駐輪、店先での話し声 専用の駐車・駐輪スペースの確保、案内看板の設置

これらの問題は、一度発生してから対処するのでは遅く、関係修復に多大な労力を要します。間取りや設備を決める設計段階で物理的な対策を組み込むとともに、工事着工前やオープン前には必ず近隣へ挨拶に回り、事業への理解を得ておくことが不可欠となるでしょう。

家族の理解と生活空間の確保

自宅の一部を店舗として利用する場合、家族からの理解と協力は事業を継続するための必須条件です。パン屋の特殊な業務形態は、同居する家族の生活リズムやプライバシーに直接的な影響を与えます

【家族とのトラブル例】

影響が生じやすい項目 具体的な課題の例
生活リズムのズレ 早朝や深夜の仕込み作業による物音、休日営業による家族とのすれ違い
プライバシーの低下 不特定多数のお客様が自宅敷地内に出入りすることによる心理的負担
生活空間の圧迫 玄関の共有や、材料の在庫を置くことによる居住スペースの減少

これらの課題を放置すると家庭内のトラブルに繋がり、結果として事業の継続そのものが困難になるケースも少なくありません。事業計画を立てる初期段階から、家族全員で話し合いの場を設ける必要があります。

店舗と居住スペースの動線を明確に分ける間取りの工夫や、家族の予定に合わせた営業日数の調整など、全員が納得できる運営ルールを開業前に取り決めてください。

立地の悪さをカバーする集客戦略の準備

自宅を店舗とする場合、駅前や商業施設などのテナント物件と比較して、集客面で不利になるケースが大半です。住宅街の奥まった場所などでは通りすがりの来店が期待できないため、オープンしてただ待っているだけでは十分な売上を確保できません

立地の悪さをカバーし、お客様に足を運んでもらうためには、事前の集客戦略が不可欠です。具体的には以下のような施策を開業前から準備しておく必要があります。

【自宅開業の場合の集客戦略例】

集客施策の例 目的と具体的な内容
SNSでの継続的な発信 店舗の認知拡大。オープン前から製造過程や内装工事の様子を公開する
こだわりのストーリー化 付加価値の提供。スクラッチ製法の工夫や、ベイクオフの焼きたて頻度を伝える
地域コミュニティへの周知 近隣顧客の獲得。商圏を絞ったポスティングや、近隣店舗への挨拶回りを行う

自身が選んだ製法やパン作りの過程を言葉にして発信することは、他店との差別化に直結します。たとえば、スクラッチ製法で生地から仕込む様子や、材料選びの背景をSNSで継続的に公開すれば、そのこだわりに共感したファンをオープン前から獲得できます。

開業前から「誰に・どのような価値を届けるか」を明確にし、自らお客様へ働きかけて店舗の存在を知らせる仕組みを構築してください

まとめ

自宅でパン屋を開業するためには、自身の理想と現実的な環境をすり合わせる事前の計画が不可欠です。まずは「間取り」「製法」「販売スタイル」の3つの軸を決定し、事業の全体像を明確にしてください。

事業計画が定まることで、必要な設備の規模や取得すべき営業許可の種類が具体化します。初期費用の総額も正確に算出できるようになるため、自己資金の範囲内で無理のないスタートを切る準備が整います。

住宅街という立地の制限や家族の生活空間との共有など、自宅開業ならではの課題には事前の対策が欠かせません。これらの条件を一つずつ着実にクリアし、自身と家族にとって負担の少ない持続可能な店舗づくりを進めてください。

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この記事の監修者

田原 広一(たはら こういち)

株式会社SoLabo 代表取締役

田原 広一(たはら こういち)

平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

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