小さな焼鳥屋を開業する際のポイントを解説 | 開業支援の相談なら「開業支援ガイド」

飲食(飲食店・外食・デリバリー)

小さな焼鳥屋を開業する際のポイントを解説

焼き鳥屋を開いた人の中には、7坪〜10坪のように「坪数が少ない」店や「1人で回せる」店として小さな焼鳥屋を成功させた人がいます。一方では、小さな焼き鳥屋を開いても思うような経営ができず、焼き鳥屋に失敗した人もいます。

当記事では、小さな規模の焼鳥屋の開業を目指している人に向け、失敗する原因とその解決策を解説します。実際に小さな焼き鳥屋を開いて成功した事例も紹介するので、小さな焼き鳥屋を開いてみたい人は当記事を参考にしてみてください。

ポイントは小さな焼き鳥屋が失敗する原因を把握しておくこと

開業前に、小さな焼き鳥屋が失敗するポイントを押さえておくと、小さな焼鳥屋を開く際に役立ちます。小さな焼き鳥屋を開くかどうかを検討している人は、失敗する原因を確認し、それに対応する解決確認しておきましょう。

【小さな焼き鳥屋の開業で失敗するポイントと解決策】

失敗する原因 解決策
狭小店なのに家賃が高い物件がある 家賃の低い場所で営業する
プレハブの基礎工事に費用がかかる プレハブやコンテナ単体の費用だけでなく、必要な工事の費用も資金計画に見込んでおく
席数の多い焼き鳥屋と比べると売上が少ない 売上目標を確認して経費を抑える
設備や在庫のスペースが狭い 営業許可を得られるのにコンパクトな設備を選ぶ
店の営業を一人で回すことになる 一人で回せるメニュー構成や運営体制にする

小さな焼鳥屋は、大きな焼き鳥屋に比べて物件にかかる費用や仕入費用などの運転資金を抑えられます。

一方で、小さな焼鳥屋は、収納スペースが狭いことや一人で回す苦労などのリスクがあります。それらのリスクを事前に予測できれば、メニューを絞る、在庫数を減らすといった方法でリスクは回避できます。

小さな焼鳥屋を開く場合でも、他の焼き鳥屋と同じように、開業しても失敗する可能性はあります。小さな焼き鳥屋を成功させたい人は、開業後にどのような原因で失敗するのかを知り、その解決策を確認したうえで開業するかどうか検討してみて下さい。

なお、焼き鳥屋を始めるには、店舗の大きさに関わらず、さまざまな準備が必要です。小さな焼鳥屋を始めるための流れを知りたいという人は、「焼き鳥屋を始めるには?必要な準備を時系列で解説」も参考にしてみてください。

狭小店なのに家賃が高い物件がある

小さな焼鳥屋に合う床面積が小さい物件を探す場合、小さな面積であるにも関わらず家賃が想定より高いことがあります。家賃が高い物件を選ぶと毎月の運転資金も高額になってしまうので、前もって「狭小店なのに家賃が高くなりやすい条件」を確認しておきましょう。

【狭小店なのに家賃が高くなりやすい物件の条件の例】

  • 1.2階一括の物件である
  • 重飲食として開業できる
  • 駅のコンコース内にある
  • 大通りに面している
  • エリア自体が人気エリアである
  • 周辺に人が定期的に行き交う施設が多数ある

コストを抑えて小さな焼鳥屋を開きたい場合、家賃にお金をかけすぎないことが重要です。家賃は面積だけでなく立地でも価格が決まるので、集客しやすい立地の場合、面積が小さくても高額になることもあります。

コストを抑えて小さな焼き鳥屋を開きたい場合、家賃にお金をかけすぎないことが重要なので、家賃は売上の10%以内を目安にしてみましょう。

駅から遠く家賃が低い物件の場合でも、バス停や病院の近くなど、人通りがある場合は集客できる可能性があります。小さな焼鳥屋を開業する場合は、駅やスーパー周辺にある家賃が高いエリアだけでなく、自分の焼鳥屋に合うエリアが他にないか探してみましょう。

自己所有の土地なのに開業できない場合がある

小さな焼き鳥屋を自宅の庭や所有地で開く場合、土地の種類によっては店を開けない場合があります。費用を抑えて手持ちの不動産で焼き鳥屋を開きたい人は、焼き鳥屋を開けない可能性のある「用途地域」について確認してみましょう。

【飲食店の開業できない可能性がある用途地域】

飲食店開業制限あり
第一種低層住居専用地域 飲食店を開業する場合、店舗となる非住宅部分の床面積は50㎡以下かつ建物の延べ面積の1/2未満までという制限がある。
第二種低層住居専用地域 ルールは第一種低層住居専用地域と基本的に同じだが、2階以下で店舗等の床面積が150㎡以下であれば喫茶店を開業できる。
第一種中高層住居専用地域 2階以下で店舗等の床面積が500㎡以下であれば飲食店の開業が可能となる。
第二種中高層住居専用地域 2階以下で店舗等の床面積が1,500㎡以下であれば飲食店の開業が可能となる。
田園住居地域 その地域で生産された農作物を使用しない場合は、飲食店部分が2階以下で床面積の合計が150㎡までなら開業が可能となる。
飲食店開業不可
工業専用地域 飲食店を開業することは出来ません。

自宅の庭や所有する土地で焼き鳥店をする場合、原則、その土地が工業専用地域か田園住居地域でなければ、開業できます。ただし、不動産業界では1つの敷地に1つの建物を建てるという大前提があるため、自己所有の土地に焼き鳥屋を建てられない場合もあります。

また、自己所有の建物が昔の建築基準法を元に建てられた場合は、自治体から耐震基準や衛生上で問題がある不適格物件とみなされる可能性もあります。管轄の自治体により対応が異なるので、焼き鳥屋を自宅の敷地内に建てる際は、各自治体の都市計画課に問い合わせてみましょう。

プレハブの基礎工事に費用がかかる

プレハブやコンテナで小さな焼鳥屋を開く場合、建物の購入費以外に室内温度管理の対策や台風対策で基礎工事費用がかかることがあります。プレハブやコンテナで小さな焼鳥屋を検討している人は、基礎工事にかかる費用を確認してみましょう。

【プレハブとコンテナにかかる基礎工事費用の相場】

基礎工事の種類 費用相場
杭基礎 杭1本あたり3〜5万円
ベタ基礎 約14,000円~17,000円/1㎡あたり
布基礎 約9,000円~1万3,000円/1㎡あたり
断熱材(グラスウール) 約7,000円~10,000円/1m×50cmが10枚程度

新たにプレハブやコンテナを設置する場合、基礎工事をしないと、地盤沈下や地震で建物が倒壊しやすくなります。強風や嵐でプレハブやコンテナが横倒しになることも考えられるので、開業の際は土地と建物の間につなぎ目を作る基礎工事を行います。

たとえば、所有する50㎡の土地に10坪(約33㎡)のプレハブを建てる場合、約46万円くらいの基礎工事費用がかかります。また、プレハブ本体に約100万円〜300万円ほどの費用、基礎工事に40万円前後の費用がかかります。

小さな焼き鳥屋をプレハブやコンテナで開く場合は、土地や建物の形状にあった方法で基礎工事を行います。既存の土地や中古のプレハブを譲り受ける場合は、基礎工事がされているのか確認し、基礎工事がされていない場合は開業費用に基礎工事の費用を含めておきましょう。

なお、基礎工事費の費用が高額な場合は、既存の物件を賃貸で借りた方が安くなる事もあります。開業費用が高額だとその後の運転資金に充てるお金が減ってしまうので、家賃を払う方が安いのか、最初にプレハブを建てた方が安いのかと長期的な目線でも比較してみましょう。

席数の多い焼き鳥屋と比べると売上が少ない

小さな焼き鳥屋の場合、同じ営業時間でも他の焼き鳥屋と比べると売上が少なくなることがあります。なぜなら、小さな焼き鳥屋は席数が少ないため、席数が多い店と比較すると満席時の売上も少なくなるからです。

【席数による売上の違いの例】

条件 一日営業した場合の売上
席数:10
回転数:1.5
客単価:1,500円
10席×1.5回転×1,500円
22,500円
席数:20
回転数:1.5
客単価:1,500円
20席×1.5回転×1,500円
45,000円

たとえば、回転率が1.5で客単価が1,500円の焼き鳥屋の場合、同じ条件でも席数が10と20では、売上は2倍の差があります。坪数が5〜7坪などの小さな焼き鳥屋は物理的に稼げる上限が決まるため、売上の上限も決まります。

小さな焼き鳥屋で売上を増やすには「客単価を増やす」「回転数を上げる」といった方法が考えられます。小さな焼き鳥屋を検討している人は、達成したい売上の目標金額を決めて、客単価を上げるメニューや広告宣伝の方法を考えてみましょう。

設備や在庫のスペースが狭い

小さな焼き鳥屋を開業する際は設備や在庫のスペースが狭いため、対策しなければ営業許可を得るための設備が入りきらない可能性があります。営業許可を得られなければ開業できないため、省スペースで開業するためのポイントを確認しておきましょう。

【省スペースで開業するためのポイント】

  • レイアウトを工夫する
  • メニューを絞って仕入れる種類を減らす
  • 営業許可を意識したサイズ・仕様の設備を導入する

たとえば、レイアウトの場合、シンクの上にある壁に横長の板を設置して、そこに電子レンジや備品の在庫を置けば、空きスペースを利用できます。また、焼き台やコンロの上に壁掛けフックを設置すれば、そこにフライパンや鍋などを吊るせます。

また、営業許可の場合、食品衛生法の観点で必ず2層以上のシンクや手洗い器などの設置が必要です。設備を購入したあとに小さな焼鳥屋に設置できないサイズだと購入しなおす事になるので、事前に保健所や内装業者にサイズや使用の規定を確認してから各設備を購入します。

小さな焼鳥屋では5坪や6坪などで厨房のスペースが狭くなるため、吊るし棚やフックをうまく活用して工夫をする事が大切です。また、導入する設備は必ず保健所の許可を取る必要があるので、「焼き鳥屋が開業するときの営業許可を解説」で詳細を確認してみて下さい。

店の営業を一人で回すことになる

小さな焼鳥屋の場合、店の営業を一人で回すことになります。電話や訪問客など複数の事が同時に起きた際に1人で対応しなくてはならないので、一人で回すための方法をあらかじめ考えておきましょう。

【一人で回す方法の例】

  • メニューにスピードメニューを取り入れる
  • 提供するメニューをあらかじめ絞っておく
  • お酒は余裕をもって仕入れて、肉や野菜は余裕をもって仕込んでおく
  • 「注文は1回につき15本までにして下さい」といった1回の注文の量を調整するチラシを貼る

たとえば、スピードメニューの場合、枝豆や冷ややっこ、冷やしトマトなどがあります。スピードメニューを用意しておくと、焼き鳥を待つ間のおつまみが欲しいお客様にすぐに料理を提供できます。

また、金曜日や土曜日の夜は客入りが増えると予想されるため、通常より多めにお酒を発注しておくと営業時間に買い足すことを防げます。生酒以外、お酒は未開封のものは冷蔵庫に入れる必要はないため、カウンター付近にある収納場所にお酒を並べておくのも一つの手です。

飲食店では、料理の提供スピードが遅れると満足度が下がり、クレームになる事があります。メニュー内容や発注数、お酒の配置などを工夫すると、焼き鳥屋を1人で回しやすくなるので、開業する際はメニューや発注数を工夫してみましょう。

小さな焼き鳥屋の開業資金を確認しておく

小さな焼鳥屋を開くと決めたら、まずは開業資金がどれぐらいかかるのかを確認しましょう。プレハブやテイクアウト専門の店を開く場合でも、焼き鳥屋の開業には最低700万円程度がかかります。

【焼き鳥屋の開業資金の金額と内訳】

項目 金額の目安
物件取得費用 150万円~450万円
内装工事費用 100万円~400万円
設備費用 90万円~800万円
備品費用 40万円~100万円
広告宣伝費用 20万円~200万円
運転資金 300万円~400万円
合計: 700万円~2,350万円

たとえば、賃貸の物件で小さな焼き鳥屋を開く場合、家賃6か月分〜10か月分となる保証料と家賃1か月分仲介手数料がかかります。家賃8万円の物件なら、契約時に最低60万円〜90万円程の物件取得費用の支払いが必要です。

一方、自己所有地にプレハブを建てる場合は、保証料と仲介手数料の支払いはありません。プレハブを設置するのにかかる費用は100万円〜300万円程度かかり、基礎工事をすれば固定資産税もかかりますが、長期間でみると家賃を支払うよりも物件に関わる費用は安く抑えられます。

店舗面積が10坪以下の焼き鳥屋を開く場合、目安とする開業資金は約700万円です。運転資金の用意が少ないと焼き鳥屋を開業したあとに費用が足りずに困ることになるので、焼き鳥屋を開きたい人は運転資金についても忘れずに準備をしてください。

なお、開業資金についてもっと詳しく知りたい人は「焼き鳥屋の開業資金はいくらかかる?金額と内訳を解説」も合わせて確認してみて下さい。

開業後の運転資金は3か月を目安に用意する

開業後にすぐ安定した売上を確保できるわけではないので、開業後の運転資金は3か月を目安に用意しましょう。3か月分の運転資金を用意しておくと、焼き鳥屋をオープンしてから3か月間は売上が伸びなくても営業できるためです。

【小さな焼き鳥屋の開業時に用意する運転資金と内訳】※月の売上が100万円の場合

固定費  
項目 費用
家賃 10万円
変動費  
項目 売上に占める割合 費用
原材料費 30% 30万円
人件費 0%~10% 0円~10万円
水道光熱費 8% 8万円
消耗品費 6% 6万円
広告宣伝費 6% 0円~6万円
1か月あたりの費用の合計:
54万円~70万円

運転資金には固定費として家賃があり、家賃の目安は売上の10%程度と言われています。
たとえば、毎月の売上目標が100万円で手取り30万円〜40万円を目指す場合は、家賃は10万円程度の物件を探します。

また、運転資金の変動費には鶏肉や野菜などの原材料費があり、原材料費の目安は売上の30%程度と言われています。たとえば、毎月の売上目標が100万円の場合は、原材料費は30万円を1つの目安とします。

小さな焼鳥屋を開いてすぐにお客さんが多く来店するわけではないので、開業前に運転資金を貯めておくことは重要です。運転資金を用意する際には、売上の30%を原材料費、8%を水道光熱費というように売上に対する比率を参考にし、運転資金の各項目ごとの金額をそれぞれ考えていきましょう。

小さな焼き鳥屋を開いた事例

小さな焼鳥屋を自分が開けるか考える際、実際に小さな焼鳥屋を開いた人の事例をみることは経営の参考になります。事例をみると、小さな焼鳥屋を実際に経営している人ならではの細かい工夫や店舗の条件が分かるためです。

たとえば、グルメサイトで地域名と焼き鳥屋で検索すると、席数が10席の焼き鳥屋やカウンターのみの焼き鳥屋などを見つけられます。グルメサイトで見つけた焼き鳥屋の名前で、さらに検索をかけると、何坪の店なのか、何曜日を休みにしているのかといった詳細を調べられます。

ネット検索をすると、席数の少ない焼き鳥屋や隠れ家のような小さな焼き鳥屋を複数見つけられます。既に開業して成功している焼き鳥屋を参考にすると、自分の焼き鳥屋をさせるヒントとなる可能性もあるので、開業前には様々な焼き鳥屋の情報も調査してみて下さい。

荒川区の小さな焼き鳥屋

東京都荒川区には自宅の敷地内で開業し、ホームページがない小さな焼鳥屋があります。席数が少なく開業資金も抑えた焼き鳥屋ながら、長年地元や遠方の人から親しまれている焼き鳥屋の事例をみてみましょう。

【荒川区の小さな焼き鳥屋の特徴/費用の予想】

特徴
立地 駅から徒歩5分
雰囲気 アットホーム/地元密着型
営業時間 午後3時~6時
定休日:月曜日、木曜日、金曜日
席数 5~6席
メニュー 焼き鳥  串焼き 10種 1本50円~85円
アルコール 3種 450円
支払い方法 現金のみ
物件取得費用
家賃 0円(自宅の敷地内)
物件取得 3万円~8万円以内(屋台)
内装工事 0円~5万円以内
設備費用
テーブル、すだれなど 数千円~2万円以内
角バット、お皿など
数千円~3万円以内
備品費用
サランラップ、竹串など 1千円~3千円
広告宣伝費用
口コミ 0円

今回の荒川区の小さな焼鳥屋は、大きな利益を目指さず、地元密着型で地域の人と交流することを目的に経営していると考えられるお店です。

家賃の支払いがないことで経費を抑えられるため、焼き鳥は一本50円から、営業時間も週に4回午後3時から6時までとコンパクトな営業スタイルで売上が大きくなくても営業できるビジネスモデルであると考えられます。

小さな焼鳥屋の特徴のひとつに、大きな借金をせず小さな規模で楽しみながら続ける経営があります。焼き鳥の値段を抑える代わりにアルコールで利益を出す、椅子にはビールケースも活用するといった工夫で無理のない経営ができるので、開業する際は参考にしてみて下さい。

埼玉県浦和区の小さな焼き鳥屋

埼玉県浦和区には、雑居ビルの一階にカウンターのみがある小さな焼鳥屋があります。狭いスペースながら駅から目立つ立地に店を構え、地元の人から愛され続ける小さな焼鳥屋の事例をみてみましょう。

【埼玉県浦和区の小さな焼き鳥屋の特徴/費用の予想】

特徴
立地 駅から徒歩2分
雰囲気 アットホーム/地元密着型
営業時間 月~土:17:00~24:00
定休日:日曜
席数 10~14席
メニュー 焼き鳥  串焼き 26種 1本120円~230円
料理  9種 160円~500円程度
アルコール 30種以上 400円前後
支払い方法 カード可
物件取得費用
家賃 7万円~12万円
物件 100万円前後
内装工事
100万円~200万円
設備費用
サランラップ、竹串など 5万円~10万円
広告宣伝費用
口コミ 0円

浦和区の小さな焼鳥屋の成功の秘訣は、立地の良さにあると考えられます。この焼き鳥屋の間取りは2つの通路に挟まれた三角形の形をしていますが、浦和駅の正面にあり、吉良浦和公園の入り口の目の前にあるため、複数の方角から目を引く物件だからです。

焼き鳥屋の価格は1本100円〜200円でアルコールの種類も豊富なので、仕事帰りに飲みたい人がリピートしやすい価格帯のお店です。席数は10〜14席程度ですがアルコールで一定の客単価が見込めるため、家賃が高くても安定した利益が出ていると推測されます。

焼き鳥屋を開業する際に立地が良いと目立つため、広告宣伝費をかけなくても集客できます。売上の予想と鑑みて好立地の物件がないか探してみましょう。

なお、この焼鳥屋の物件は、以前コーヒースタンドとして一定数の常連客がいた店でした。物件によっては、前の事業者のお客さんを取り込める可能性もあるので、焼き鳥屋の物件を探す際は、前の事業者が何をやっていたのかも念のため確認してみてください。

まとめ

小さな焼き鳥屋を開業する場合、売上見込みにあわない高額な家賃で契約してしまう、設備や備品を置けるスペースが狭い、などの原因で失敗することがあります。小さな焼き鳥屋を開業する予定の人は、つまづかないよう失敗しがちな点とその解決策を把握しておきましょう。

他の飲食店と同様に、小さな焼き鳥屋を開業する際には家賃や内装工事の支払いが必要で、開業資金の目安は約700万円です。ただし、家賃の低い場所で開業する、自宅の土地を使って開業するといった工夫で物件取得費用を抑えられる場合もあります。

小さな焼き鳥屋を開業する際は、既に開業して成功している他の焼き鳥店の事例を検索して情報収集してみましょう。既に開業して成功している他の焼き鳥店の事例をみると、少ない資金で開業する方法や狭い空間で経営するためのヒントとなるためです。

関連記事

飲食(飲食店・外食・デリバリー)

未経験者がバーを開業する際の流れを解説

この記事の監修者

田原 広一(たはら こういち)

株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者

田原 広一(たはら こういち)

平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

この記事をシェアする

開業に関するお悩みサポートします!

  • どの金融機関から、いくらくらい資金調達すればいいか知りたい
  • 開業時に必要な届出や書類を知りたい
  • 開業に関する手続きをスムーズに行いたい

開業支援ガイドを運営する株式会社SoLabo(ソラボ)は、
事業用融資や補助金の申請支援をはじめとした、起業家支援を行う会社です。
6,000件以上の融資支援、1,300件以上の補助金支援の実績と専門知識で、あなたの開業をサポートいたします。

開業に必要なガイドブック

資料ダウンロード

いくらの資金調達できるか?

融資診断

開業に必要なガイドブック

資料ダウンロード

いくらの資金調達できるか?

融資診断