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焼き鳥屋を始めるには?必要な準備を時系列で解説
焼き鳥屋を始めるには、お店の物件を取得するための費用や飲食店営業許可などが必要です。また、焼き鳥屋の経営者として「1年間の売上目標は〇〇万円」といった具体的な数値目標を立てる準備もあります。
当記事では、焼き鳥屋を始めるために必要な準備を時系列で解説します。焼き鳥屋を始めるために何をいつまでに行うのか知りたい人は、当記事を参考に準備を進めてみてください。
まずは焼き鳥屋を始めるための大まかな流れを知る
焼き鳥屋を始めるには様々な準備が必要なので、まずは焼き鳥屋を始めるための大まかな流れを把握しておきましょう。オープンする日の約1年前からの流れを知ると、具体的にやるべき事をイメージしやすくなります。
【焼き鳥屋を始めるための大まかな流れ】
まずはコンセプトをもとに、具体的な事業計画を立てます。事業計画を作成してから焼き鳥屋の開業準備を始めると、コンセプトの軸をぶらさずに物件や内装工事業者の選定、設備や備品の注文ができます。
また、準備の中には同時並行で進めていくものもあります。たとえば、物件の内見の際に内装工事業者に同行してもらうと、「焼き鳥の煙を逃がすダクトが設置できるか」といった視点で確認してくれるため、物件選びと並行で内装工事業者を探すと大きな失敗を予防できます。
焼き鳥屋を始めるための準備はコンセプト作りや許可の取得など複数あるため、焼き鳥屋をオープンしたい日の1年以上前から始めることになります。焼き鳥屋を始める際は予定を先に立てると見通しが立つので、行動計画をスケジュールに記載しておきましょう。
コンセプトを作る
焼き鳥屋を始めるために最初にやることは、焼き鳥屋のコンセプトを作ることです。コンセプトを作ってから焼き鳥屋の開業準備を始めると、物件選びやメニュー開発時にコンセプトを反映できるので、イメージ通りの焼き鳥屋を実現しやすくなります。
たとえば、チェーン店の鳥貴族のコンセプトは「うまい!を気がねなく!」です。コンセプトに合わせて気がねなく食べられる価格帯で、気がねなく入れる雰囲気の焼き鳥屋を運営しています。
良いコンセプトは、「うまい!を気がねなく!」のように、一目見るだけで焼き鳥屋の価値や方向性が分かります。焼き鳥屋を始める上で今後どのような店を作りたいのか、コンセプトで指標を作ってみましょう。
なお、コンセプトと似た言葉として「テーマ」「キャッチコピー」があります。テーマ、キャッチコピーはコンセプトとが別の意味を持つため、テーマやキャッチコピーについても知りたい人は「飲食店の開業におけるコンセプトとは?作るときの流れを解説」で確認してみて下さい。
コンセプトを事業計画に落とし込む
コンセプトができたら、コンセプトの内容を事業計画に落とし込みます。事業計画とはコンセプトをより詳しくした資料のことで、事業者が頭の中に思い描く内容をより明確にするために、「競合店の調査内容」や「仕入先の候補」などの情報も記載していきます。
【事業計画に記載する内容の例】
項目 | 例 |
コンセプト | 毎日行きたい庶民的な焼き鳥屋 |
ターゲット | 20代~30代の独身 |
出店場所 | 北千住駅から10分程度の住宅地内 |
競合 |
|
セールスポイント | 高齢者や子供用のメニュー
|
仕入先 | <鶏肉> ネットショップの業務用食肉卸売店を予定 <野菜> 地元のスーパーで買い付けを予定 <その他> 地元のスーパーで買い付けを予定 |
従業員の採用 | 平日と土日で週3~4程度入れるアルバイトを2名採用予定 |
売上計画 | 席数15 客単価2千円 月曜定休 日曜のみランチも営業する |
たとえば、「毎日行きたい庶民的な焼き鳥屋」をコンセプトにしているため、コストの高い品質重視のメニューは避けるのが無難です。コストが高くなると毎日行ける価格帯ではなくなるので、コンセプトの庶民的な価格の焼き鳥屋の実現が難しくなるからです。
焼き鳥屋を始める前に事業計画を作り込むと、お店の雰囲気やメニューの価格など、様々な面でコンセプトがぶれない焼き鳥屋になります。事業計画の書式はネット検索で見つけられるので、焼き鳥屋を始める際は書式をダウンロードして事業計画を作ってみてください。
なお、事業計画は融資を受ける際の提出書類としても使われます。融資を受ける際の事業計画書の内容には焼き鳥屋を開業する理由や創業者の経歴なども記入するので、融資に興味のある人は「事業計画 融資」などのキーワードで事業計画書の内容を確認してみてください。
売上を想定して使える経費を考える
事業計画を立てる際は、目指す売上と売上の根拠を明確にしておきましょう。目指す売上が具体的に決まると、焼き鳥の単価や出店場所を決める際の基準が明確になり、焼き鳥屋の資金計画が立てやすくなるためです。
【焼き鳥屋の売上と売上の根拠を考える際の計算式】
売上=客単価×席数×回転数×営業日数 |
たとえば、席数15席で客単価の平均が1,500円の焼き鳥屋で、回転率を2.5、月の営業日数は24日と仮定します。この場合「1,500円×15席×2.5回転×24日」と計算すると、毎月の売上は135万円になります。
また、飲食店の平均的な原価は約3割、販管費は約4割だと考えられています。そのため、経費の合計が売上の7割と仮定すると、毎月の売上が135万円の場合、「135万円×7割=94万5千円」となるため、経費は約95万円まで使える計算になります。
焼き鳥屋を始める前に売上や経費を予想しておくと、毎月いくらまで経費をかけられるのかを想像しやすくなります。飲食店の種類や規模にもよりますが、売上における経費の配分は仕入れ費用で3割、家賃で1割までが目安なので、参考にしてみて下さい。
売上と年収の関係をおさえておく
焼き鳥屋を始めるかどうかを、開業して得られる年収を見て決めたい人は、売上と年収の関係を抑えておきましょう。焼き鳥屋の年収は売上と経費によって決まるので、希望の年収を叶えるための売上が分かれば、焼き鳥屋を始めるかを決める際の参考にできるためです。
【毎月の売上と目指す年収の関係】
年収=年商(毎月の売上×12か月)- 1年間の経費 |
たとえば、最低でも年収300万円を目指したい場合、月の利益が25万円になれば、年収300万円を達成できます。経費を売上の約7割と想定すると、毎月85万円を売り上げて経費を約60万円以内に抑えれば、焼き鳥屋の経営のみで最低限の生活はできると試算できます。
開業後の生活を成り立たせるためには、売上の根拠を明確にし、どれくらい経費を支払うかを理解しておくことが重要です。焼き鳥屋を始めてどれくらいの年収になるか気になる場合は、自分が達成できそうな売上と必要になる経費を考えて年収を試算してみましょう。
焼き鳥のメニューを考える
焼き鳥屋を始めるには、店の看板である焼き鳥をどのようなメニューで提供するのか、値段はいくらにするのかを考えることになります。メニューはお客様が来店を決める重要な要素のひとつなので、競合調査や自宅での試作を通して、メニューを検討してみましょう。
【コンセプトに合わせた焼き鳥屋のメニューの例】
コンセプト「毎日行きたい庶民的な焼き鳥屋」を意識したメニュー | 価格 |
大人も頼みたくなる「お子様セット」 | 400円 |
お弁当にもぴったり「ウィンナーつくね」 | 1本120円 |
ふんわり柔らかい「白レバー」 | 1本180円 |
鍛えたい人のための「ささみ」 | 1本130円 |
脂身の少ない「むね肉の鶏ハム」 | 1本130円 |
たとえば、コンセプトを「毎日行きたい庶民的な焼き鳥屋」にする場合、ターゲットの年齢層は幅広くなります。そのため、メニューを考える際は子供向けの「お子様セット」や「ウィンナーつくね」、年配向けにはシニア割メニューも検討します。
また、毎日行けるよう、価格帯の安さを売りにした焼き鳥屋にしたい場合、周辺の競合店の価格も調査しておきます。焼き鳥やドリンクなど何か競合店に負けないセールスポイントを打ち出せるようにメニューを考えてみましょう。
焼き鳥屋のメニューは売上や年収を決める重要な要素となります。焼き鳥のメニューを考える際は、開業予定地の焼き鳥屋に実際に食べに行ってみたり、ネット検索でメニューを調べてみたりして、 競合の情報も確認しましょう。
仕入先を確保する
焼き鳥屋を始めるには、メニューの仕入先を確保する必要があります。焼き鳥の仕入先は複数あり、それぞれに特徴があるので、仕入先の候補を決める際は仕入れるものごとに条件を決めて、条件にあわせて仕入先を決めていきましょう。
【焼き鳥屋を始める際の仕入先の候補と特徴】
仕入先の候補 | 特徴 |
生産者 | <長所>間に業者を入れず直接買えるので、安価で新鮮な鶏肉や野菜を購入できる。
<短所>生産者により、送料や最低注文数などのルールが決められている。 |
卸売市場 | <長所>新鮮で豊富な種類の鶏肉を安価に購入できる。
<短所>営業時間は早朝から午後2時すぎ、日曜日はお休みの場合が多いので、購入する際は時間と曜日を調整する必要がある。 |
小売店(商店、近隣のスーパー) | <長所>品揃えが豊富で、必要な時にすぐに購入できる。
<短所>個人向けの店となるため、業者が大量に購入しても割引はない。 |
ネットショップ(通信販売) | <長所>消耗品から専門性の高い商品まで、24時間365日好きなタイミングで注文できる。
<短所>送料がかかるため、最低注文数に達するまで商品を選ばないとコストが高くなる。 |
たとえば、安さが売りの格安の焼き鳥屋を始めたい場合は、鶏肉を生産者や卸売市場から仕入れるとコストを下げられます。生産者や卸売市場は間に挟まれる仲介業者のコストがないため、新鮮な鶏肉を安く仕入れられるからです。
一方、鶏肉の仕入れだけでなく焼き鳥の串やキッチンペーパーなどを全部一括で購入したい場合は、業務用スーパーから仕入れます。業務スーパーの場合、資材や調味料も店内にあるので、営業時間が長くて時間がない人は発注を短時間で済ませられます。
焼き鳥屋の仕入先は生産者、卸売市場など複数の選択肢があり、過去に付き合いがなくても購入できる仕入先があります。仕入先ごとに異なる特徴があるので「品質」「料金」「納品のスピード」などを確認して仕入先を決めましょう。
なお、焼き鳥屋の仕入先を決める際は、購入する先の業者がインボイス発行事業者なのか確認する事も大切です。適格請求書を受け取れないと、仕入にかかる消費税の税額控除を受けられなくなるので、仕入先を決める前に必ず確認してください。
必要な資金の総額と内訳を確認しておく
焼き鳥屋を始めるには、どのような焼き鳥屋を始めるかにより資金の必要な額は異なるものの、最低でもおよそ700万円の資金が必要です。必要な資金の内訳を確認すると、お金をいつまでにいくら用意すればよいか分かるため、資金計画が立てやすくなります。
【焼き鳥屋の開業に必要な資金】
項目 | 金額 | 時期 |
物件取得費用 | 150万円~ | 開店7ヶ月前ごろ~ |
内装工事費 | 100万円~ | 開店5ヶ月前ごろ~ |
設備購入費用 | 90万円~ | 開店4ヶ月前ごろ~ |
備品購入費用 | 40万円~ | 開店3ヶ月前ごろ~ |
広告宣伝費 | 20万円~ | 開店2ヶ月前ごろ~ |
運転資金 | 300万円~ | ~開店の直前 |
合計 | 700万円~ | ー |
開業費用の中で最も高額なのは運転資金(300万円~)です。焼き鳥屋を開店してすぐに毎月順調に売り上げが上がるわけではないため、焼き鳥屋を始めたあとに毎月営業するための費用として3か月分を目安に運転資金を準備します。
焼き鳥屋の開業資金は最低700万円以上かかり、その内訳は物件取得費用や内装工事費、設備や備品の購入費用です。すべての費用を一括で用意する訳ではないので、焼き鳥屋の物件を契約する日や内装工事を依頼する日に合わせて少しずつ資金を用意していきましょう。
なお、貯金や家族からの援助などで自己資金がある人は、足りない資金を融資で借りたり、クラウドファンディングで集めたりすることが可能です。開業に必要な資金を一括で揃えるのは簡単ではないので、必要に応じて融資やクラウドファンディングも検討してみて下さい。
必要な資格と許可の要件を確認しておく
焼き鳥屋を始めるには、開店に必要な資格を取り営業許可が下りないと、営業できません。焼き鳥屋も他の飲食店のように食品衛生法で決められた資格と許可が必要なので、申請するための要件を確認してみましょう。
【食品衛生責任者と飲食店営業許可の要件】
食品衛生責任者の要件 | 飲食店営業許可の要件 |
※学歴・経験は問わず
|
|
焼き鳥屋を始めるには、資格と許可の両方が必要です。たとえば、3月1日に焼き鳥屋をオープンするならば、少なくとも3週間前の2月7日までには食品衛生責任者の資格を取得する必要があります。
また、飲食店営業許可を取得するには、焼き鳥屋の内装や設備が施設基準を満たす必要があります。たとえば、トイレが焼き鳥屋の調理場に接している場合は、飲食店営業許可の施設基準を満たさないため、飲食店営業許可が下りません。
焼き鳥屋を始めるには、お店を正式に開く手続きとして資格と許可が必要です。営業許可が下りないと焼き鳥屋を開けなくなるため、「焼き鳥屋が開業するときの営業許可を解説」を参考に営業許可について内容を確認しておきましょう。
出店場所の目途を立てる
次は、焼き鳥屋の出店場所の目途を立てていきます。出店場所を決めるポイントには「集客ができる立地である」「物件取得費が適正である」などいくつかのポイントがあるので確認していきましょう。
【出店場所を決めるポイント】
項目 | ポイント |
立地 |
|
物件(内装) |
|
費用 |
|
たとえば、「庶民的で小さな焼き鳥屋」というコンセプトで立地を考える場合、「団地や住宅街に近い場所」や「駅近くの路地裏」など地価が安く住んでいるところから行きやすい立地を選ぶことがポイントになります。
立地を調べる際は、その周辺の競合を調べることもポイントとなります。コンセプトに合う物件で焼き鳥屋を始めたとしても、周辺に競合の焼き鳥屋や居酒屋がある場合は、集客がしづらくなるからです。
焼き鳥屋の出店場所を決める際は、立地と物件、そして費用が適切であるかを確認しましょう。コンセプトに合う物件はなかなか見つからないこともあるので、こまめに店舗物件サイトを覗く、別の場所も検討してみるなどの方法で長期目線で探しましょう。
なお、集客がしづらい立地の場合は、SNSやチラシ媒体などで広告を強化する必要があります。毎月、広告宣伝費をかけないと集客できない立地だと、経費もかさみ、結果的に焼き鳥の値段も高くなるため、立地をみる際は特に集客ができるか十分に確認してください。
内装工事業者に相談して物件を契約する
出店場所の候補を見つけられたら、実際に物件を探して契約します。物件探しと内装工事業者の選定とは同時並行で進めていくため、流れを確認しておきましょう。
【焼き鳥屋の物件を契約する流れ】
物件を探す流れ | 内装工事業者を探す流れ |
①インターネットで希望のエリアと価格に合う物件を複数探す | ①インターネットで希望の焼き鳥屋の店舗内装を探す |
②気に入る物件を5つほどに絞り、問い合わせてみる | ②店舗内装を手がける業者のうち、焼き鳥屋を出店する場所に近い業者に問い合わせる |
③一度目の内見をする | |
④内装の見積を依頼する | |
④内装工事業者と二度目の内見をする |
焼き鳥屋を始める際は、物件を契約し、その後で内装工事を開始します。物件を探す際に内装業者に設備を置く場所やレイアウトを確認してもらえるので、物件と内装工事業者を探す時期は同じ時期で設定しましょう。
いくつか気に入る物件が見つかったら、不動産会社に問い合わせをして内見ができるか確認します。内見をする際は、焼き鳥屋の内装を担当する業者に同行してもらい、ガス・電気・水回りはどうか、厨房設備はどこに置くかなどを話し合うと後々の不要なトラブルを防げます。
出店場所の物件を契約する際は、内装工事業に相談しながら進めます。契約の際は、印鑑証明の取得や保証人の用意など、内装業者の選定以外にも同時並行で進める作業が発生する場合もあるため、何が必要になるかを不動産の担当者に確認しましょう。
設備と備品を注文する
物件が決まったら、焼き鳥屋の設備と備品を注文します。設備と備品を購入する際は、価格と数量だけでなく、納期がいつになるのかも確認しておきましょう。
たとえば、鶏肉の冷蔵用でコールドテーブルを1台購入する場合、焼き鳥屋の内装工事の最中に納品されると工事の際に邪魔になります。また、箸やグラスなどの細かい備品は店内の内装工事がほぼ完成し、収納棚が設置されてからでないと床に段ボールのまま置くことになります。
焼き鳥屋の設備と備品は、物件が決まり内装工事の終わるころに届くように手配をします。焼き鳥屋を始めるには焼き台、冷蔵庫、調理台など複数の設備が必要となるので、設備を確認したい人は「焼き鳥屋の開業に必要な設備の種類と費用を解説」を参考にしてみてください。
従業員を採用する
席数が多い場合や家族に手伝いを頼めない場合、焼き鳥屋を営業するために従業員を採用しましょう。従業員を採用する際は、焼き鳥屋で最も混雑する時間帯を予想してから募集をかけると無駄な人件費を抑えることができます。
【焼き鳥屋が混雑する時間帯の例】※◎=かなり混雑、〇=混雑、△=普通、×=空いている
時間帯 | 混雑予想 | 厨房(人) | ホール(人) |
平日のランチタイム | △ | 1 | 1 |
平日のディナータイム | 〇 ※金曜日は◎ |
1.5 | 1.5 |
土日祝のランチタイム | 〇 | 1.5 | 1.5 |
土日祝のディナータイム | ◎ | 2.5 | 2.5 |
たとえば、平日の場合、ランチタイムは地元の会社員が少し来るだけなので、夫婦2名でホールと厨房を回すとします。その場合、平日のディナータイムや土日祝日は客数が増えるので、アルバイトをランチタイムに1名、ディナータイムには2名募集します。
焼き鳥屋のスタッフを募集する方法の1つとして、お店の前に求人の貼り紙を貼る方法もあります。有名な求人サイトは反響が大きい分、採用する際に手数料がかかるため、貼り紙や紹介などお金がかからない方法も検討してみましょう。
広告宣伝を実施する
保健所の許可が下りたら、焼き鳥屋を開く日が確定するので広告宣伝を実施します。焼き鳥屋の広告宣伝方法には「SNS」「Googleビジネスプロフィール」「WEB広告」など様々な種類があるので、事業計画で決めた予算やターゲットを参考にして決めていきましょう。
【焼き鳥屋の広告宣伝の種類と特徴】
種類 | 特徴 |
SNS | InstagramやX(旧Twitter)などのSNSで焼き鳥屋を検索している人に、焼き鳥屋のアピールができる。無料でアカウントを作成でき、自らのターゲットとするユーザーをフォローすることもできる。 |
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス) | GoogleやGoogleマップを検索している人に、焼き鳥屋の場所やメニューなどの情報を登録する事ができる。口コミ機能もあるため、良質な客に口コミを書いてもらえると来店客が増える可能性がある。 |
自社ホームページ | 焼き鳥屋がどのような店なのか、写真や文章、動画で表現することができる。「北千住 焼き鳥屋」などの狙うキーワードで上位表示されると、遠方に住む人や新規のお客様を獲得できる可能性がある。 |
チラシのポスティング | 焼き鳥屋の周辺に住む人や近隣の企業に焼き鳥屋の存在やキャンペーンを告知できる。インターネットをあまり見ない高齢者にも広告を見てもらうことが可能となる。 |
媒体掲載 | 地域のコミュニティ誌やニュースなどの紙面の枠を一部購入し、広告を出せる。地域密着型の広告なので、狙うエリアに特化した広告を出すことができる。 |
たとえば、開業時にあまり高額な広告宣伝費用をかけたくない場合は、無料のSNSとGoogleビジネスプロフィールを中心に利用します。SNSで飲食店を探す人もいるため、「#中野」「#北千住」などのタグで投稿すると、地元の人が見て来店してくれる可能性があります。
焼き鳥屋を始めて繁盛店にするには、広告宣伝は欠かせません。広告宣伝費をかけすぎると経費が高額になるため、開業当初はSNSやGoogleビジネスプロフィール、キャンペーンをする際はチラシのポスティングといったようにメリハリをつけて計画していきましょう。
まとめ
焼き鳥屋を始める準備はコンセプト作りから物件探しまで複数あるため、焼き鳥屋のオープン日の約1年前から始めるとスムーズです。焼き鳥屋を始めたあとに立地やメニューの価格が決めやすくなるため、まずは「格安」「高級」などのコンセプトを設定してみましょう。
コンセプトを作ったら、コンセプトを元に事業計画を立てます。コンセプトや事業計画が決まったら、焼き鳥屋の物件探しや内装、メニューの開発などをコンセプトをもとに行いましょう。
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この記事の監修者
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
田原 広一(たはら こういち)
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。
【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)
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開業支援ガイドを運営する株式会社SoLabo(ソラボ)は、
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