カフェ内装はオシャレなデザイン例と費用相場を参考に決めよう | 開業支援の相談なら「開業支援ガイド」

内装/外装

カフェ内装はオシャレなデザイン例と費用相場を参考に決めよう

カフェ内装のオシャレなデザイン例や費用相場を解説します。カフェの内装デザインにこだわるべき理由や最低限必要な工事、雰囲気別、業態別にカフェのデザインとコンセプト例を見ていきましょう。

内装デザインがオシャレなカフェは話題性が高く、集客効果がありますが、オシャレな内装はどうしても費用がかかります。

カフェ経営で目指すべきは、オシャレな内装のカフェでありつつ費用は抑えられることです。

カフェ内装の費用相場とデザイン例を参考に、自身のスタイルあったカフェの内装デザインを選べるようになりましょう。記事の後半では月間検索結果の人気順にオシャレなカフェのデザイン・コンセプトの例をご紹介しています。

目次
  1. カフェを開業するなら内装デザインにこだわろう
    1. カフェは「オシャレな内装のカフェ空間での体験」を提供している
    2. カフェに最低限必要な内装工事
      1. 居抜き物件のカフェの内装工事費用例
      2. 居抜き物件のカフェ内装工事の費用項目例
      3. スケルトン物件のカフェの内装工事費用例
      4. スケルトン物件でカフェ開業するケースの内装工事の費用項目例
  2. カフェ内装のデザインの決め方
    1. ステップ1:オシャレなデザインを見てコンセプトを決める
      1. デザインの探し方
      2. コンセプトシート
    2. ステップ2:オシャレなカフェの内装工事の費用相場をチェックし、バランスをとる
      1. 内装工事費用が高くなるカフェのデザインコンセプト例
      2. 内装工事費用が高くなるカフェのデザインコンセプト例
      3. 内装工事費用を抑えるヒント
      4. カフェに内装制限はある?
    3. ステップ3:内装業者にコンセプトを伝えて相見積もりをとる
      1. カフェ内装の見積もりで気を付けたいチェックポイント
  3. カフェの内装デザインとコンセプトの例をチェックしよう
    1. 小さなカフェ・週末カフェ・自宅カフェ
      1. 小さなカフェ・週末カフェ・自宅カフェのデザイン
      2. 小さなカフェ・週末カフェ・自宅カフェのコンセプト例
    2. 海外のオシャレカフェ
      1. ヨーロッパ(フランス)のカフェのデザイン
      2. ヨーロッパ(フランス)のカフェのコンセプト例
      3. アメリカのカフェのデザイン
      4. アメリカのカフェのコンセプト例
      5. アジアンカフェのデザイン
      6. アジアンカフェのコンセプト例
    3. 古さとオシャレが同居する古民家カフェ
      1. 古民家カフェのデザイン
      2. 古民家カフェのコンセプト例
    4. ホワイトが際立つシンプルなカフェ
      1. シンプルなカフェのデザイン
      2. シンプルなカフェのコンセプト例
    5. 昔懐かしいレトロなカフェ
      1. レトロなカフェのデザイン
      2. レトロなカフェのコンセプト例
    6. ニューヨーク・テイストの落ち着きのあるカフェ
      1. ニューヨーク・テイストのカフェコンセプト例
    7. 和風カフェ・和カフェ
      1. 和風カフェ・和カフェのデザイン
      2. 和風カフェ・和カフェのコンセプト例
    8. 木や緑を多用するナチュラルなカフェ
      1. 緑があふれるナチュラルなカフェのデザイン
      2. 緑があふれるナチュラルなカフェのコンセプト例
    9. 女性を狙いうち♡かわいいカフェ
      1. かわいいカフェのデザイン
      2. かわいいカフェのコンセプト例
    10. 海と相性ばっちりなハワイアンカフェ
      1. ハワイアンカフェのデザイン
      2. ハワイアンカフェのコンセプト例
    11. コンテナカフェ
      1. コンテナカフェのデザイン
      2. コンテナカフェのコンセプト例
  4. まとめ

カフェを開業するなら内装デザインにこだわろう

カフェを開業するなら、メニューへのこだわりはもちろんですが、内装デザインにもこだわるべきです。

カフェのお客様は店内でコーヒーや紅茶、ケーキなどを口にしてゆったりとした時間を楽しみますが、この「ゆったりした時間」を演出するには、オシャレな内装デザインが欠かせません。

カフェは「オシャレな内装のカフェ空間での体験」を提供している

カフェは単にコーヒーや紅茶、ケーキなどの飲食物を提供するだけではなく「オシャレな内装のカフェ空間での体験」を提供しています。

リラックスのために利用するお客様が多いため、回転率の早い他の飲食業に比べるとカフェの利用者は長い時間、店に滞在すると言われます。

少し古いデータですが、「カフェの平均滞在時間は39.3分」で、「16~30分」が39%、「31~45分」が24%という調査結果があります。

(参考)喫茶店・カフェ・コーヒーショップの滞在時間、利用評価(満足度)、今後利用増減見込み(2015年9月)|MarkTh.JP

新しい生活様式に変わり、カフェの利用傾向の変化から滞在時間の変動があった可能性もありますが、カフェのオシャレな内装の空間にいる時間が長く、居心地の良さを提供する重要性は高いことは覚えておきましょう。

カフェに最低限必要な内装工事

内装工事とは、店舗を形作る全ての工事を指し、建物の室内の設備・装飾に関わる全ての工事と、入り口付近の一部外装の工事も含まれます。

カフェに限らず、内装工事費用は、出店予定の物件が「居抜き」なのか「スケルトン」なのかで大きく変わります。

居抜き物件のカフェの内装工事費用例

居抜き物件とは、前の入居者が使用していた内装設備がある程度残っているものを指します。

既存の内装を生かした内装工事をするなら、ゼロから始めるスケルトン物件よりも、内装工事費を安く抑えられます。

ただし、既存の内装のほとんどを解体撤去して内装工事をする場合、居抜き物件の利点は活かせません。

居抜き物件でカフェ開業するケースで、既存の内装をできるだけ活かして最低限の工事をする場合、次の通りになります。

居抜き物件のカフェ内装工事の費用項目例

内装工事の費用項目例

概要

店舗設計・デザイン費用 内装業者がカフェ店舗の設計・デザイン案を作成する費用
仮設費 仮設の電気設備や水道、トイレなど、工事している間だけ必要な設備を用意する費用
解体撤去工事費 最低限の内装工事でも、ほぼ間違いなく発生する費用
運搬搬出費や清掃片付け費用 解体撤去工事費に伴い発生する費用
復旧・補修工事費 内装の解体撤去工事で不要な穴が残るケースで必要な工事費用
現場養生費用 設備機材の運び入れや塗装の施工前に床や壁が傷つかないようにシートやテープで保護する作業費
クロス工事費 または 塗装工事費 天井と壁に壁紙(クロス)を貼る/塗装をする工事費用
給排水工事 グリストラップ(※)の設置など含めた水道の配管工事費用

(※飲食店の厨房で義務付けられている生ごみや油を直接排水管に流さない二重シンクのこと)

給排気工事 キッチンの換気扇・フード・トイレの換気扇などの配管設置工事の費用
厨房設備工事 キッチンに必要な設備を運搬・設置する工事費用
電気配管工事 コンセントとエアコン、冷蔵庫などの配線・設置の工事費用
ガス配管工事 物件内で給湯器やガスコンロなどのガス機器を使用するとき、配管・設置する工事
照明工事 照明器具の配線や設置の工事費用
運搬搬入費 大型の設備を店舗に運び入れるケースで発生する移動・運搬費用
サイン工事 カフェのロゴなどの標識(サイン)や看板を取り付け・設置する工事費用
引き渡しクリーニング費用 物件を引き渡すときのクリーニング専門業者が行う仕上げ清掃の費用

*間取り・天井・床・店舗入口の内装工事を特に行わない想定です

スケルトン物件のカフェの内装工事費用例

スケルトン物件とは、基本的に天井・壁・床のクロスが全て取り払われた骨組みだけの状態を指します。

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ゼロから設計・デザインできるスケルトン物件はデザインの自由度は高い代わり、居抜き物件に比べて必要な工事の種類が多いため、居抜き物件と比べると内装工事費は高額になる傾向があります。

スケルトン物件でカフェ開業するケースの内装工事の費用項目例

内装工事の費用項目例

概要

「居抜き物件のカフェ内装工事の費用項目例」と共通の費用項目

*同じ費用項目でも、スケルトン物件の方が作業は多く居抜き物件より費用は高い

LGS・ボード工事費 天井や壁を施工する下準備の工事費用
空調工事費/ダクト工事費 空調設備の設置や換気・排気の配管周りの工事費用
水道工事 水道を新設する工事費用(給排水配管工事とは別の工事費用)
ガス工事費 物件内で給湯器やガスコンロなどのガス機器を使用するとき、新設する工事費用(ガス配管工事と別の工事費用)
給排水衛生設備費 トイレや洗面台など使用者が直接触れる「衛生器具」に関連した給水菅と排水管の配管・設置工事費用
大工工事費 または 組立設置費用 現場での木材の加工・取付けを伴う作り付け家具・木製設備工事費用(フローチング床の施工作業も含む)
建具工事費 ドアや窓など開閉する仕切りの建具を取り付ける工事費用
ガラス工事費や飛散防止フィルム施工費やガラス装飾フィルム施工費 窓を含めたガラスケースや鏡などガラス加工を伴う工事費用

表の工事以外に、実際の支払いでは「諸経費」といって、内装業者の連絡や諸手続きに関わる手数料が全体費用に対してかかります。

また、居抜き物件・スケルトン物件、どちらにしてもカフェ内装には店舗設計・デザイン料がかかります。

カフェ内装のデザインの決め方

国内にはさまざまなタイプのカフェがあり、カフェの店舗デザインに魅力を感じて訪れることも少なくありません。

カフェ店舗のデザインは、次の3ステップで決めましょう。

  1. オシャレなデザイン例を見てコンセプトを決める
  2. オシャレなカフェの内装工事の費用相場をチェックし、バランスをとる
  3. 内装業者にコンセプトを伝えて相見積もりをとる

ステップ1:オシャレなデザインを見てコンセプトを決める

まずは、オーナー自身がオシャレと思えるデザインの情報を収集しましょう(この記事の後半でもカフェのデザインをご紹介しています)。

デザインの探し方

  1. 「カフェ 白い壁」などの好きなカフェデザインのキーワードで検索し、気になるデザインの画像データを集める。カフェデザインの写真集や建築系の雑誌も参考になるのでおすすめ。
  2. 人気カフェが多く集まるエリアを訪れ、そこで気になるカフェに実際にお客さんとして入る。調査のために写真をとる場合は、店員の方に許可を取る。
  3. 好きなカフェ内装デザインを集めたら「共通点」を見つけてコンセプトを作成する。

カフェのコンセプトの決め方

カフェ内装のデザインを導き出せる「カフェのコンセプト」は、具体的には次の5つです。

  1. カフェの方向性
  2. ターゲットとするユーザーの年齢層
  3. メニュー内容
  4. 出店場所
  5. メニューの価格

カフェのコンセプトは5W1H(Who(だれが)、When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)」を基本に考えると決めやすいと言われています。

コンセプトを決めるには、「コンセプトシート」というシートをつくって内装業者やデザイン事務所と相談すると、事業者の想いが可視化されるので伝わりやすくなります。

コンセプトシート

ターゲット どんなお客さんに来てほしいか(例、お年寄り、子連れ家族)
立地 どんな場所で開きたいか(例、駅チカの住宅街の一画)
デザイン どんなデザインの店にしたいか(例、自然光の入るナチュラルで木目調を基調としたデザイン)
ブランディング どんなタイプ(例、高級、カジュアル)の店にしたいか、理想の競合店も明記
販促 店に来てもらうためのキャンペーンやチラシづくりはどうするか(例、A看板、チラシ)
価格 商品とサービスの価格を明記(例、高級路線、大衆向け)
サービス内容 具体的なサービス内容を明記(例、テイクアウトのみ)

ステップ2:オシャレなカフェの内装工事の費用相場をチェックし、バランスをとる

カフェオーナーとしては費用相場をチェックし、オシャレな内装と工事費用のバランスをとりましょう。費用をかけるだけ内装のクオリティが上がり続けるものでもないため、どこかで上限を定める必要があります。

内装工事費用は一般的に、費用をかけすぎていないかのバランスを、費用相場を見て行います。

デザイン・内装業者・物件の坪数などでも変わるものの、内装工事費の目安は1坪あたりの費用「坪単価」という単位で、面積とかけあわせて試算できるものです。

しかし、カフェの店舗内装はカフェの規模や業態、物件の条件によってケースバイケースで、坪単価による費用相場の試算は困難です。

自宅の一部を改装しての小さな自然派カフェであれば坪単価10〜20万程度で済むケースもありますし、金属やガラスの建具やタイル壁など施工が難しい建材を使った都会的なカフェであれば坪単価50〜70万にもなるでしょう。

ちなみに、内装工事の坪単価は内装の工数や難易度によって変わりますが、あまりに物件が小さすぎるケース、運搬車両が入りづらい立地のケースなどでも内装工事の坪単価はあがります。

また、カフェのデザインコンセプトによっても、カフェの内装工事費は変わってきます。

施工難易度の高い工事作業が想定される、次のデザインコンセプトは内装費が高くなりがちです。

内装工事費用が高くなるカフェのデザインコンセプト例

ヨーロッパ・テイストの都会的な雰囲気のカフェ 壁がレンガで床もコンクリートの都会的な雰囲気のカフェは施工の難しい大きなガラス材を使います。

ガラス工事や金物工事が得意な内装業者が必要です。

真っ白な壁のシンプルなカフェ オシャレな雰囲気を出すには塗り壁のような塗装工事が必要です。

塗り壁の左官工事が得意な内装業者が必要です。

天然の木の美しさが印象的なナチュラルなカフェ 現場での木材加工を含め、木目や自然な木の形を生かした大工工事が必要です。

木工造作工事が得意な内装業者が必要です。

オシャレなのに内装工事費用がさほど高くないカフェのデザインコンセプトは次の通りです。

内装工事費用が高くなるカフェのデザインコンセプト例

ナチュラル風カフェ 店内をウッド調のクロス(壁紙)や観葉植物でナチュラル風に仕上げる内装です。安価なビニールクロスが利用できます。
古民家カフェ・レトロなカフェ 古民家カフェやレトロなカフェは、建物の持ち味を活かせる居抜き物件であれば、店舗設計・デザインを含めた依頼をする必要がさほどありません。内装業者ではなく、各工事をぞれぞれの専門業者に依頼すれば、内装工事費用を抑えられます。
自宅カフェ・小さなカフェ カフェ店舗として手を入れる必要のある部分だけ、例えば水回りやトイレなどの給排水工事・給排水衛生設備工事を専門業者に手配すれば、その他は手作りDIYの内装工事で対応できます。

内装工事費用を抑えるヒント

内装工事費を抑えたいなら、何より物件選びが重要です。トイレや空調設備設置済で、流用できる部分が大きい居抜き物件を探しましょう。厨房機器などを中古で揃えるなど、設備費用をかけすぎないようにバランスをとるのもおすすめです。

また、お客様から見えないなど、こだわりが少ない箇所は手作りDIYすることでも内装工事費用は押さえられるでしょう。

ただし、素人の施工が入るのを嫌がる内装業者もいるため、見積もり時に条件として事前に提示し、DIYを前提に引き受けてもらえる内装業者を手配しましょう。

なお、店舗設計・デザインが別注のケースで、工事を引き受ける店舗内装業者はまれです。単発の工事であれば、内装業者に依頼するより自身で専門業者を手配した方が安くなります。

店舗内装ラボでも、店舗設計・デザインなしの内装施工のみの見積もり依頼は、基本的にお引き受けしていません。

カフェに内装制限はある?

カフェオーナーとして知っておきたい知識として建築基準法の「内装制限」があります。

カフェの内装の希望を内装業者に「こんなコンセプトで、ここにハシゴを…」と伝えても「内装制限でNGです」と回答されることがあるかもしれません。何も知らないカフェオーナーと思われないよう、知識を入れておきましょう。

なお、内装制限の文脈で、カフェは「特殊建築物」という部類に入ります。詳細は、関連記事で詳しく解説しています。

ステップ3:内装業者にコンセプトを伝えて相見積もりをとる

希望のカフェ内装のデザインとコンセプトを決め、内装工事費用との兼ね合いを検討できたら、次に内装業者に見積もりを依頼します。

見積もりは必ず1社ではなく、複数の内装業者からもらう「相見積もり」をしましょう。同じデザイン・コンセプトを伝えても、内装業者によって内装の完成イメージが違い、見積りの項目自体が違うことも当たり前です。

見積もりは各社で項目を比較し、精査しましょう。

カフェは物件や業態、デザインコンセプトによっても費用はケースバイケースで、内装業者のデザインコンセプトの解釈によっても変わることは覚えておきましょう。

カフェ内装の見積もりで気を付けたいチェックポイント

見積もりを精査する際は次の観点でチェックしましょう。

  • 一式(いっしき)と書かれている場合、具体的に何の工事を指すのか
  • 単価の記載が抜けていないか
  • 諸経費は全体の10~15%以内に収まっているか
  • 工事で使う具体的な型番は記載されているか
  • 有効期限はいつまでか

この他、見積もりでわからない専門用語が出てきたら用語を調べて確認し、念のため内装業者にも確認しましょう。

内装工事の見積もり内容を読み解きたい場合、次の記事もあわせてご覧ください。

カフェの内装デザインとコンセプトの例をチェックしよう

最後に、オシャレなカフェのデザインとコンセプトを月間検索結果の人気順にまとめました。

ぜひご自身のカフェ開業のヒントになさってください。

小さなカフェ・週末カフェ・自宅カフェ

小さなカフェ

10~15坪の面積で開業できる「小さなカフェ」は個人で運営をしたい方にぴったりです。

週末のみ営業する「週末カフェ」や、自宅の敷地内や空き部屋など自宅の一部を改装した「おうちカフェ」で副収入を得るオーナーも珍しくありません。

小さなカフェは1階路面店で間口が広いカフェにすれば集客しやすいです。面積が狭いため家賃も低く、トイレを共用にすれば必要な工事も少なく、経営しやすいです。

また、カフェから小さなカフェに改装する方もいらっしゃいます。

小さなカフェ・週末カフェ・自宅カフェのデザイン

小さなカフェでは、アットホームでリラックスした雰囲気のデザインが採用される傾向があります。色合いではブラウンやベージュなどの茶系統や、自然をイメージさせるグリーン系統が主流です。壁と床、テーブルと椅子の色を同系統でまとめ、大きめの鏡を配置すると狭く見えがちな店舗面積でも圧迫感のない内装となります。

ベンチや柱はウォールナットなどの木材、壁紙ではナチュラルテイストの木目調や草木花柄があいます。

DIYが好きな方は、カウンターや出窓などを手作りするのもよいでしょう。照明のペンダントライトやコースターなどでハンドメイド品・作家ものを程よく加えると、定番過ぎないオシャレな雰囲気が醸し出せます。

自宅をカフェにする際は生活スペースが見えないように配慮し、遊び心とインパクトのあるインテリアを取り入れるなど生活感を感じさせないデザインを心がけましょう。

小さなカフェ・週末カフェ・自宅カフェのコンセプト例

カフェのコンセプト項目
①カフェの方向性 気軽にさっと入れるカフェ
②ターゲットとするユーザーの年齢層 30~60代男女
③メニュー内容 アイスコーヒー、ブレンド
④出店場所 都心から離れた郊外の住宅街
⑤メニューの価格 ドリンク:500円

海外のオシャレカフェ

海外 カフェ

画像素材:PIXTA

海外のカフェは日本のカフェとは別のオシャレさ・特徴があります。

日本の場合、居心地の良さを重視し、ラグジュアリー高級路線とカジュアル路線の中間を目指す傾向があり、「カフェ飯」という言葉もあるほどワンプレートランチなどで食事がしっかりできる独特のカフェ文化を形成しています。

なお、一言で海外といっても、ヨーロッパ、アメリカ、アジアでもかなり特徴が違ってきます。エリア別に海外のカフェの特徴を見ていきましょう。

ヨーロッパ(フランス)のカフェのデザイン

ヨーロッパを代表するフランスのカフェには日本のようなチェーン店が少ない傾向にあります。内装デザインは大きく「ストライプやパステルカラーを多用したポップテイストのカフェ」または「落ち着いたワインレッドなどの色味で重厚な雰囲気があるデザイン」に分かれます。

フランスのカフェのレイアウトは屋外にも店内にも丸い小さなテーブルがいくつも並び、照明は薄暗く、間接照明を多用します。晴れた日には店内の席よりも屋外のオープンテラスでお茶を飲む人があふれます。座席と座席の間隔が狭く、テーブルも同様で、店舗面積に対して座席数は多めのレイアウトが主流です。

カフェの内装素材は、集成材のようなチープな素材ではなく、床材は深みのあるチーク材やオーク材など天然木を使用します。また、壁や天井もレンガを取り入れるなど「長く愛されることを前提にした堅実なつくり」が特徴です。

天井は高く、壁には複数の絵や写真が入った額縁が飾られています。若者が多く来るカフェの壁には、赤や青など日本のカフェではあまり使われていないアクセントカラーが使われるケースもあります。

ヨーロッパ(フランス)のカフェのコンセプト例

カフェのコンセプト項目
①カフェの方向性 歴史ある建物内で、タイル・レンガを多用した内装、間接照明の雰囲気のあるムーディーなカフェ
②ターゲットとするユーザーの年齢層 20~80代男女
③メニュー内容 エスプレッソ、ウインナコーヒー、紅茶など
④出店場所 街中、観光地付近
⑤メニューの価格 エスプレッソで1杯150円程度、コーヒー紅茶で1杯300~500円程度

アメリカのカフェのデザイン

カフェ アメリカ

画像素材:PIXTA

アメリカは世界で最もコーヒーを消費する国であり、シアトルはスターバックスの発祥地です。東部と西部ではコーヒーの味に違いがあり、カフェメニューの種類も豊富です。

アメリカのカフェのデザインはシアトルやロサンゼルスなどの東海岸側、ニューヨークなどの西海岸側、そして内陸部でも明確に違います。

内陸部ではシンプルでシンプルなカフェもありますが、ニューヨークではアバンギャルドでスタイリッシュなデザインが人気で、ロサンゼルスでは海をイメージした壁紙やシャンデリアなど、リゾートホテルのようなカフェ内装が人気です。

「スターバックス」を産んだシアトルは、白・木目調を生かしてアクセントとしてペンダントライトを取り入れたシックな内装です。本格的なイタリアからのエスプレッソマシーンを何台もカウンター上に並べ、マシーン自体がインテリアの一部として機能しているように見えるつくりです。

また、大きな木や飛行船を大胆にインテリアとして取り入れ、インパクト重視のデザインを採用するカフェも見られます。

アメリカのカフェのコンセプト例

カフェのコンセプト項目
①カフェの方向性 ドーナツとコーヒーを販売するカフェ
②ターゲットとするユーザーの年齢層 10~60代男女
③メニュー内容 アイスコーヒー、ホットコーヒー、ドーナツ
④出店場所 駅付近や街中、観光地付近、住宅街、オフィスビル付近
⑤メニューの価格 ホットコーヒーで1杯250~400円程度、アイスコーヒーが1杯300~500円程度

アジアンカフェのデザイン

ベトナムやインドネシアなど、日本以外のアジアの地域をイメージしたカフェも人気です。アジアンカフェでは、オーナーの好きな国で人気のメニューを出し、その国のイメージにあうテーマカラーやモチーフを内装に取り入れるのが魅力です。

アジアンカフェではシックなカフェとポップなカフェとで二極化しています。

ポップ路線のアジアンカフェであれば、オーナーが好むその地域ならではの身近な雑貨を並べたインテリアにあわせたデザインが主流です。

高級路線のアジアンカフェでは、竹細工の照明やアジアの工芸品、家具などのインテリアにあわせたシックにまとめます。照明は間接照明が多く、天井高はさほど高くありません。

壁や床の内装材の色合いは茶色や黒などがよく使われています。

ポップ路線もシック路線も、ほどよいカジュアル感を残すのがアジアンカフェの特徴です。

アジアンカフェのコンセプト例

カフェのコンセプト項目
①カフェの方向性 まったりとインドネシアのバリ島へ旅行気分で
②ターゲットとするユーザーの年齢層 10~40代女性
③メニュー内容 ライチティー、ジンジャーティー など
④出店場所 観光地付近、カフェが多く集まる人気エリアの裏通り
⑤メニューの価格 600円前後

古さとオシャレが同居する古民家カフェ

古民家 カフェ 内装

画像素材:PIXTA

古民家カフェでは、畳やすりガラスなど、古きよき時代の和風テイストが楽しめます。京都の町屋など、建物自体が魅力の一部である古民家カフェ。古い物件を取得し、リノベーションして開業するカフェオーナーも珍しくありません。

古民家カフェのデザイン

古民家カフェは広い一軒家を改装するケースが多いので、カフェスペースにはテーブルセットだけでなくソファ席も用意できます。

また、古民家カフェには間接照明がよく似合います。和紙を使った丸いペンダントライトは、インテリアのよいアクセントとなるでしょう。

古民家カフェのよいところは、古さと新しさが同居しているところです。良い味を出している家具はそのままに、トイレやカウンターや玄関などをカフェ店舗向きに内装工事をしてお客様に快適な空間を届けましょう。

古民家カフェのコンセプト例

カフェのコンセプト項目
①カフェの方向性 古民家でのんびりとした癒しをご提供するカフェ
②ターゲットとするユーザーの年齢層 20~50代男女
③メニュー内容 ホットコーヒー、アイスティー、ケーキ
④出店場所 観光地から少し離れた場所、住宅街から少し離れた場所
⑤メニューの価格 ホットコーヒーで1杯500円程度

ホワイトが際立つシンプルなカフェ

白いカフェ

画像素材:PIXTA

国内にはシンプルな内装が素敵なカフェがたくさんあります。清潔感のある白いカフェは、特に若い女性や30~40代の女性にとても人気があります。シンプルな内装は利用者の心を落ち着かせ、ゆったりとした気持ちにさせてくれることでしょう。

また、壁も床もまっしろな空間は、家具や料理・ドリンクが映えるという効果があります。

シンプルなカフェのデザイン

ホワイトを際立たせるカフェのデザインは、壁と天井のクロスなどできるだけ白系統で統一するのがポイントです。カフェの非日常感がより際立ちます。

また、床材を木目調にすると、白い壁・天井と非常によくマッチします。木目調にもさまざまな色合いがありますが、シンプルなカフェではパイン材などの明るい色味がおすすめです。

白いシンプルなカフェは女性が好むテイストなので、あわせてカフェカーテンやテーブルなどのインテリアも白に合わせるものにすると雰囲気にマッチします。

白は汚れが目立つという弱点もありますが、汚れにくい高機能な内装材もあるので、内装業者へ相談して解決しましょう。

シンプルなカフェのコンセプト例

カフェのコンセプト項目
①カフェの方向性 清潔感のある白を基調としたカフェ
②ターゲットとするユーザーの年齢層 20~40代女性
③メニュー内容 ホットコーヒー、アイスティー、ハーブティー、ケーキ
④出店場所 住宅街から少し離れた場所、駅から少し離れた場所
⑤メニューの価格 ホットコーヒーで1杯500円程度

昔懐かしいレトロなカフェ

レトロ カフェ

画像素材:PIXTA

今はもう使われていない「固定電話」や「ちゃぶ台」など、昔懐かしい時代のテイストを取り入れたのがレトロなカフェです。

単にレトロなだけではなく、その時代のフィギュアや家電製品など珍しいグッズを一緒に展示するテーマ性の高いカフェや、1960年代に流行した原色を効果的に取り入れたレトロポップなカフェも含まれます。扱うテーマによって、ターゲットの性別や年齢層が偏る傾向があります。

喫茶店の内装について知りたい方は関連記事をあわせてご覧ください。

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レトロなカフェのデザイン

レトロなカフェの家具はビニールクロスで貼られた椅子やガラス戸棚など、昭和に活躍したビンテージものが置かれています。オークションや蚤の市などで古くてオシャレなデザインの家具は売られていますが、できるだけ状態がよいものを選びましょう。

レトロカフェは物件が古くてもOKで、新築や築年数が浅い物件を探す必要はありません。

レトロなデザインは、今の時代にはない大胆な色の組み合わせや飾り文字などがとにかく魅力的です。ソファやペンダントランプなどをアクセントに、「1960年代を再現する」など自分で決めた時代のテイストに合う色合いで壁の色や家具の色を揃えるとよいでしょう。

古民家カフェと同様、トイレやキッチンなどの水回りは古い設備そのままにするのではなく、内装業者に相談して適切な工事を行いましょう。

レトロなカフェのコンセプト例

カフェのコンセプト項目
①カフェの方向性 ノスタルジーを引き起こす原色を差し色にしたカフェ
②ターゲットとするユーザーの年齢層 10~40代の男女
③メニュー内容 コーヒー、クリームソーダ、ホットケーキ など
④出店場所 商店街、観光地の近く
⑤メニューの価格 ホットコーヒーで1杯350円程度

ニューヨーク・テイストの落ち着きのあるカフェ

ニューヨーク カフェ 外装

画像素材:photoAC

ニューヨークテイストのカフェは全体的には茶色を基調とした色合いで設計され、大人っぽい雰囲気があります。たくさんレンガ素材が使われ、壁には金色の額縁に彩られた鏡や絵・写真などが飾られています。天井の色も茶系統が多く、渋い色味の茶色い木材が使用されています。

また、座り心地のよいソファ席がたくさんあるのもニューヨーク・テイストのカフェの特徴です。ニューヨークではカフェに本屋や花屋が併設されていることがよくあります。ニューヨークスタイルを目指すなら、カフェに+αで別のジャンルのブースをつくるのもよいかもしれません。

ニューヨーク・テイストのカフェコンセプト例

カフェのコンセプト項目
①カフェの方向性 レンガ壁が印象的な落ち着きのあるカフェ
②ターゲットとするユーザーの年齢層 20~80代の男女
③メニュー内容 アメリカン、アイスコーヒー、ニューヨークチーズケーキ など
④出店場所 オフィス街、ショッピングビルの中
⑤メニューの価格 ホットコーヒーで1杯500円程度

和風カフェ・和カフェ

和カフェ

画像素材:PIXTA

和風カフェ・和カフェは、「抹茶」や「あんみつ」などの和風なドリンク・デザートを提供するカフェスタイルです。

歴史のあるお茶屋さんや和菓子店が店舗の横に併設するケースもよくあります。

和風カフェ・和カフェのデザイン

和風カフェ・和カフェには2種類のデザインがあります。

1つ目は、六本木などの高級エリアに出店できる、黒を基調とした都会的なデザインのカフェで、2つ目は、観光地の近くにある和菓子屋さんに併設されている、お茶と和菓子をいただける小さなカフェです。

どちらの場合も内装のベースカラーは黒が多く、次いでシンプルなカフェのような白や木目調を生かしたベージュなどのカラーで「和」を強調するデザインです。

和風カフェ・和カフェでは和の雰囲気を出すインテリア格子がアクセントとしてよく使われます。椅子に和柄の座布団、照明を和紙や竹の素材にすることで、インテリア小物で効果的に和風の雰囲気を演出できます。

和風カフェ・和カフェのコンセプト例

カフェのコンセプト項目
①カフェの方向性 和の空間で上質な時間を提供するカフェ
②ターゲットとするユーザーの年齢層 10~70代の男女
③メニュー内容 抹茶、コーヒー抹茶パフェ、あんみつ など
④出店場所 観光地の近く、都市部のショッピングエリア、駅ビルの中
⑤メニューの価格 ホットコーヒーで1杯500円程度

木や緑を多用するナチュラルなカフェ

グリーン 庭 カフェ

画像素材:PIXTA

カフェ店舗内が緑であふれるナチュラルなカフェは人気があります。ナチュラルなカフェはファッションやコスメ分野の出店の多いオシャレ好きな人が集まるエリアへの出店がおすすめです。

緑があふれるナチュラルなカフェのデザイン

ナチュラルなカフェの内装では「屋外には緑豊かなガーデンがある」「屋上からプランターに入った観葉植物を吊り下げる」「テーブルやソファは自然素材の木を使用している」などの自然を取り入れるさまざまな工夫がみられます。

ナチュラルなカフェでは植物のためにも採光が大切なので、壁際に出窓がある物件を探すとよいでしょう。照明はシーリングライトとペンダントライト、テーブルランプを組み合わせ、適度な明るさを心がけます。

ナチュラルカフェの色味はホワイトやベージュが基本で、原色や黒などの色はあまり使いません。

ナチュラルカフェで使いたいモチーフは「猫」などの動物や「花」「葉っぱ」などの自然アイテムです。モチーフを壁にウォールステッカーとして取り入れてもおしゃれです。

ナチュラスカフェはのんびりした雰囲気が大切なので、玄関は手動のドアがオススメです。玄関マットやカフェレジのカウンターには、深い水色やグリーンなど、差し色としてアクセントカラーを入れてもよりオシャレになります。

緑があふれるナチュラルなカフェのコンセプト例

カフェのコンセプト項目
①カフェの方向性 置かれた観葉植物や木材の内装が印象的なナチュラルなカフェ
②ターゲットとするユーザーの年齢層 20~40代の男女
③メニュー内容 ブレンドコーヒー、ハーブティー など
④出店場所 都市部のショッピングエリア、ショッピングビルの中
⑤メニューの価格 ブレンドコーヒーで1杯500円程度

女性を狙いうち♡かわいいカフェ

カフェ 可愛い

画像素材:PIXTA

かわいいキャラクターのインテリア、ピンクやブルーなどのパステルカラーのクロス(壁紙)などの内装で、女性が思わずスマホで写真を撮りたくなるのが「かわいい」カフェです。

かわいいカフェは、かわいいもの好きの憧れです。主に10代~30代女性がターゲットですが、メニューや宣伝の工夫次第では、かわいいものが好きな年配の女性まで集客できます。

かわいいカフェのデザイン

かわいいカフェデザインのポイントは、さまざまな暖色系(ピンク、赤など)のカラーまたは水色・薄紫色などのパステルカラーと、ホワイトを合わせて使用することです。

例えば、通常のカフェでは壁を無地で白一色などにすることが多いですが、かわいいカフェデザインでは床から1m程度は赤い色、その上はピンク、などでツートーンのデザインにすることがよくあります。

床材も無地の一種類で揃えるのではなく、ブロックチェックのように赤と白のように組み合わせると、ポップでキュートな雰囲気を演出できます。

また、カウンターもコンセプトに合わせたマークやかわいいキャラクターを入れるとよいでしょう。女性が好むシャンデリアや遊び心のあるペンダントライトを吊るすのも忘れずに♡

かわいいカフェのコンセプト例

カフェのコンセプト項目
①カフェの方向性 思わず「かわいい!」とSNSにあげたくなってしまうカフェ
②ターゲットとするユーザーの年齢層 10~30代の女性
③メニュー内容 カフェラテ、ケーキ、パフェなど
④出店場所 女性に人気のショッピングエリア・ビルの中
⑤メニューの価格 カフェラテで1杯600円程度

海と相性ばっちりなハワイアンカフェ

ハワイアン カフェ

画像素材:PIXTA

ハワイアンカフェでは、ココナツの入った甘いハワイアンコーヒーが提供され、店内ではハワイアン音楽のBGMが流れ、モチーフとして流木やサーフボードが飾られています。

利用するのは若い方中心と思われがちですが、昔サーファーだった年配の方などカジュアルな海辺のリゾート感を好む客層を取り込める可能性があります。

ハワイアンカフェのデザイン

リラックスした雰囲気のハワイアンカフェは、中古の内装設備や厨房機器でも、なじみよくマッチします。

全体的な色合いは海をイメージした「エメラルドグリーン」や「ホワイト」、そして自然素材の木の色「ブラウン」の組み合わせが多く使われています。

ハワイアンカフェでは壁一面に海やウミガメ・イルカなどの海にちなんだアートを施す方、ヤシの木をインテリアのポイントとして設置するオーナーも珍しくありません。

また、リラックスした雰囲気を出すために床材は明るい色みの無垢材クロス、天井には全体を大胆に多い隠すハンモックのような布を吊るしているカフェもあります。

ハワイアンカフェのコンセプト例

カフェのコンセプト項目
①カフェの方向性 ハワイの海辺を思わせるカジュアルなリゾート感のあるカフェ
②ターゲットとするユーザーの年齢層 20~60代の男女
③メニュー内容 コナコーヒー、ハワイアンパンケーキ など
④出店場所 住宅街から少し離れた場所、海辺のエリア
⑤メニューの価格 コナコーヒーで1杯700円程度

コンテナカフェ

コンテナ カフェ

画像素材:PIXTA

貨物を積み込むコンテナをそのままカフェとして改装したのが、コンテナカフェです。コンテナハウスのカフェ店舗バージョンです。

なお、雑居ビルの中に大きなコンテナのような窓を設置したカフェもコンテナカフェと呼びますが、今回は貨物を積み込むコンテナを活用したコンテナカフェに焦点をあてます。

コンテナカフェは、コンテナを運べる道路に面してさえいれば出店場所を選ばず、工期が短いのが特徴です。

駐車場だったところなど何もない土地にカフェ店舗を作る場合、ゼロから店舗の建物を建てるより、コンテナカフェの方が安く早く仕上がります。

コンテナ自体の購入費は200万円~1,000万円ほどかかります。コンテナカフェの内装費用は、スケルトン物件でゼロから店舗を作るケースに比べると安価な傾向があります。

コンテナカフェのデザイン

コンテナカフェはもともと実験的に港や海外でコンテナを活用されたことから発展しました。その歴史も影響してか、コンテナカフェに訪れる方は若い方や最新のカフェ事情に詳しいおしゃれな方が多く、内装も洗練されたオシャレなデザインが多く見受けられます。

コンテナカフェの内部は明るい自然光が降り注ぐ、木を生かした内装のカジュアルなデザインが特徴です。

色合いは白や木のベージュ・ブラウンなどがベースで、差し色として水色や黄緑などのきれい目の色を取り入れています。

天井はコンテナのまま利用してペンダントライトを吊るせば、無機質な雰囲気が都会的です。カウンターやテーブルなどの健具工事では、温かみのある木材を使い、コンテナの「鉄」と木の「自然素材」をうまく組み合わせるとオシャレです。

外観はコンテナなのに、内部にはシャンデリアが吊るされている、なんてギャップも利用客には喜ばれます。コンテナのドアを開けて、芝生の上でオープンテラスとして利用するのも良いアイデアです。

コンテナカフェのコンセプト例

カフェのコンセプト項目
①カフェの方向性 大人の隠れ家風カフェ&バー
②ターゲットとするユーザーの年齢層 20~50代の男女
③メニュー内容 ホットコーヒー、ケーキ、お酒 など
④出店場所 都会から少し離れた広々とした場所
⑤メニューの価格 ホットコーヒーで1杯500円程度

まとめ

カフェ内装をオシャレなデザイン例や費用相場にくわえ、カフェの内装デザインにこだわるべき理由やカフェ内装工事に最低限必要な工事、カフェの人気の雰囲気別、業態別にデザインとコンセプト例を解説しました。

カフェの内装は、お客様の滞在時間が長いため、他の飲食店の内装よりもオシャレで居心地のよい空間づくりを求められます。

オシャレな内装の費用はケースバイケースですが、店舗の規模やデザイン・コンセプトを工夫することで、カフェオーナーも顧客にも嬉しいカフェ店舗を作れます。

この記事の監修者

田原 広一(たはら こういち)

株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者

田原 広一(たはら こういち)

平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

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