お客さんに好まれる店舗エントランスのデザインとは? | 開業支援の相談なら「開業支援ガイド」

内装/外装

お客さんに好まれる店舗エントランスのデザインとは?

店舗のエントランスは、お客さんが店舗を見る際、最初に目にする部分であり、店舗の顔であると言えます。

お客さんはエントランスを見て店舗に入るか入らないかを決めることが多いので、エントランスのデザインは非常に重要です。

そこで今回は、集客を狙いやすい店舗のエントランスデザインについて解説します。

店舗エントランスデザインの4つのポイント

目に留まりやすいデザインにする

まずはあなたのお店に興味を持ってもらうことが大切です。

お客さんはエントランスをはじめとする店舗外装を見て「良さそうなお店だな」と入店するケースが多いかと思いますが、そもそも店の前を通る人は基本的にエントランスを見ることすらしてくれません。

「エントランスを見てもらう」ためには、目を引くものがなければならないのです。

大きな看板や目を引く色をした目立つ看板を設置したり、大きなショーウインドウに特徴的なディスプレイを設置したりすると目を引きやすくなります。

店舗の内容がわかる

お客さんは店舗を見て、どんな店かを判断してから店に入ることが大半です。

そのため、一目見て何のお店か、どんなコンセプトなのか、ということがわかる見た目にするのが必要です。

例えば、服屋ならショーウインドウを設置する、飲食店なら食品サンプルを設置すればお店の種類と、おおよそのコンセプトが見るだけでわかるようになります。

ターゲット層に合った見た目にする

エントランスには、できるだけ顧客ターゲット層に合った見た目にしましょう。

お客さんがエントランスをパッと見て「自分に合うものがある店」かどうかを判断できるようなエントランスが重要です。

例えば、女性がターゲットならパステルカラーの外壁にする、女性向けの商品をショーウインドウに多めに設置するといった工夫が考えられます。

特にショーウインドウの設置物は買い物をする上で指標になりやすいので、ターゲット向きのものをしっかり選んで設置しましょう。

導線を考える

店舗の立地にもよりますが、集客には客が来やすい方向を意識することも大切です。

例えば駅に近い店舗の場合、駅から人が流れてくることが多いので、駅方向に看板を向けておくといった工夫をするといいでしょう。

店舗の営業時間に合わせて店舗前の人の流れをチェックしておくと、効果的な導線を作りやすくなります。

店舗種類別のおすすめエントランスデザイン

衣料品店

衣料品店で重要なことは、ショーウインドウのこまめなレイアウト変更です。

衣料品は季節や流行が非常に重要なため、季節の変わり目や流行が変わるごとにどんどんレイアウトを変更していかなければ、集客することができません。

最新の流行に対して敏感になることが必要になります。

また、ファッションには多くの種類があり、大衆向け、高級路線といった価格帯のみならず、カジュアル系、ストリート系等といったテイストによる分類もあり、ターゲット層に合わせてテイストを決めていく必要もあるのです。

経営するお店が推しているテイストがわかりやすいよう、ショーウインドウ内のテイストは統一しておきましょう。

飲食店

飲食店で大事なのは、提供する料理の系統と価格帯を提示すること。

どれくらいの予算でどんな料理が食べられるのか、というのがわかることが重要なポイントになります。

ショーウインドウに食品サンプルと値段をセットで置いておくと一目で値段と食べられる料理がわかるのでおすすめ。

他にも、入り口部分にメニューブックを置いておいたり、看板に一押しメニューの写真やイラストを掲載しておくのもいいでしょう。

入店前に提供する料理と値段を提示しておくことでお客さんがスムーズに望んだものを食べられるだけでなく、入店時には注文が決まっていることも多くなるので注文までの時間が短く、回転率が上昇する効果も見込めます。

美容院・サロン

美容院やエステサロン、ネイルサロンなどの美容関係の店舗には清潔感が非常に重要です。

とはいえ、外側からでは店舗内の清潔感はわかりにくいので、白を基調とした外壁を使用したり、ガラス張りで店舗内の清潔感が見てわかるようにするのがいいでしょう。

女性向け店舗の場合は家具や照明を工夫して高級感やプライベート感がある空間を演出する、男性向け店舗の場合は黒や石素材の家具を用意してシック感を出すなど、店舗内の雰囲気が見てわかるのは特定の客を引き入れやすくなるメリットもあります。

ただし、美容関係の店舗ではお客さんに長時間リラックスしてもらっている状態で施術を行うことが多く、そんなリラックス状態の姿を見られることに抵抗のある方も少なくありません。

そこで、店舗内全てが見えるようにするのではなく、観葉植物やパーティションなどである程度目隠しをし、施術時にプライベート感のあるスペースを作るのがおすすめです。

店舗が1階に設置できない場合

店舗のエントランスが最大の効果を発揮するのは道路や通路に面した1階に店舗が設置されている場合です。

しかし、路面の店舗は家賃が高く、競争も激しいので誰でも1階にお店を出せるわけではありません。

では、1階に店舗を設置できない場合にはどうすればいいのでしょうか。

階段の周囲を工夫する

最も効果的なのは、道路に面する階段部分の入り口に看板を立てるなど、自分の店舗につながる階段、またはエレベーター部分を装飾することです。

階段の途中に提供するメニューや店舗内の写真などを貼っておけば、ショーウインドウほどではないものの、店舗に入る前に雰囲気を伝えることができるので有効な広告になります。

しかし、建物内に自分の店舗以外にもテナントや住宅が入っている場合、好き勝手に装飾をするとトラブルの原因になる可能性があります。

トラブルを避けるためにも、まずは装飾を行う前にビルのオーナーに相談しておきましょう。

導線を強化する

厳密にはエントランスのデザインではありませんが、階段の入り口でチラシや割引券を配布するなど、お店に興味を持ってもらえる手段を増やすのも有効な手段です。

1階に面していない店舗の最大の問題はお客さんの目に留まりにくいということなので、目に留まりやすいように自分から動くことで問題点を解消することができます。

とはいえ、こちらもやりすぎは御法度。

大声を出しすぎたり強引に声をかけるとトラブルの元となるので、節度を守って呼び込みをしましょう。

まとめ

店舗のエントランスデザインは、一目で店の内容わかる定番のスタイルと、その店舗ならではのインパクトと個性のあるスタイルを折衷させたデザインが大切。

店舗が1階に設置できない場合でも、階段回りの装飾を中心にお客さんにアピールする手段は多いので、導線を考えながらお客さんを引き込むアピールが必要です。

目当ての客層を逃さず集客できるよう、わかりやすさとインパクトを両立したエントランスを作っていきましょう。

この記事の監修者

田原 広一(たはら こういち)

株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者

田原 広一(たはら こういち)

平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

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