内装/外装
飲食店の外観や外装の重要性と抑えるべきポイント
飲食店の店舗デザインの際に忘れてはならないのは、外装デザインです。
たくさんある飲食店の中から、自分のお店を選んでもらうには、まずお店の外装のデザインに工夫を凝らさなければなりません。
今回は、飲食店の外装デザインの必要性や抑えるべきポイントについて紹介します。
飲食店の外観の重要な役割とは?
通りすがりの人が飲食店に入るきっかけのほとんどがお店の外観からと言っていいほど、飲食店の外観は『お店の顔』であり、『広告塔』の役割を担っています。
また、お店の外観からお客様に『入りやすいお店』と思われることも役割の一つです。
どうしても、飲食店の店舗デザインをする際には、内装デザインばかりこだわってしましますが、このように外装のデザインもとても重要なのです。
飲食店の外観の役割の重要性をきちんと把握することで、外装デザインにもこだわりを持てるようになるかもしれませんね。
そして、思わず入店したいと思えるような魅力的な外観・外装作りを目指しましょう。
お店の外観にメッセージ性を持たせてみよう
お店の外装・外観を見た時、一目で業態やコンセプト、イメージなどメッセージ性のある飲食店は、初めての利用でも安心感を与えられます。
外装デザイン・設計する際は、お店の外観にどのような『メッセージ性』を持たせるべきなのか考えてみましょう。
お店の外観から業種が分かるようにする
飲食店と一言でいっても種類は様々です。
このお店は、ラーメン屋なのか、パスタ屋なのか、蕎麦屋なのか。
お店の外観を見た際に『何のお店なのか』がはっきりしない店というものは、不安で入りづらいものです。
お店の外観づくりで一番重要なのは、『何の(業種の)お店なのか』お店の外観から業種をイメージ出来るかどうかです。
お店の外観を見た時、「このお店は、こういうお店」とイメージが出来るような外装デザインを心がけてみましょう。
お店のコンセプトからターゲットを明確にする
どのようなコンセプトで、誰に向けたサービスであるのかを外観・外装のデザインにしっかりと表すことが重要です。
例えば、高級のイタリアンレストランの場合、大まかなコンセプトとして、『高級感』と『イタリアン』が挙げられます。
その場合、外観・外装は、材質の良い外壁や照明で高級感を出したり、イタリアの国旗や装飾物を施すことで、お店の外観が『高級感』のある『イタリアン』レストランとして出来上がります。
このように、お店の外観・外装にコンセプトを持たせれば、来店してくださるお客様の客層も明確になります。
また、お客様も外観や外装からどんな(コンセプトを持つ)お店であるのか判断できると安心して来店することができますよね。
一般的にお客様が入店を決断するまでの過程は、外観や看板を見て興味を持ち、店頭にあるメニューで料理や値段を確認して、窓や入口から店内の様子をうかがい、入店という流れになります。
入店しやすいお店の外装作りのポイント
業種やコンセプトが明確に出来たら、実際、外観・外装にどのような工夫を施せば、よりお客様の興味を引き、入店しやすい雰囲気が出せるのでしょうか。
2つのポイントに分けて紹介します。
目を引く看板やメニューの設置
お店の正面にドンと大きく目立つ看板のことをつけることは、もちろん重要なことですが、メイン看板だけでは補えない部分を補てんする看板もとても大切です。
人気のメニューや期間限定のメニューが記載されたのぼりやスタンド看板を設置は、お客様の目線上で視界に入りやすく興味を持たせやすいといえます。
また、店頭前にメニューの記載されているメニュースタンドやボード、黒板などを置けば、一度看板を見て興味を引かせたお客様を店頭前まで促すことが出来ます。
メニューは分かりやすいように、写真やイラストなどを一緒に付けましょう。また、価格の表記もとても大切です。
外から店内の様子が見える
店内の様子や雰囲気を見ることも、入店のきっかけの一つです。
店内で、美味しそうな料理が提供されている所やそれを幸せそうに頬張るお客さんの様子がみえたら思わず入りたくなりますね。
大きな窓や扉自体がガラス張りなど、外から店内を覗きやすい造りは(特に、ガラス張りのお店やオープンテラスのあるお店)、お店に開放的な印象を与え、店内・外の境界線をぼかしてくれる効果もあるので、入店しやすいお店になります。
それに加え、間口が広くて明るい外装にすることで、初めて入店するお客様にも安心感を与えることが出来ます。
しかし、2階以上や地下にお店がある場合、外から店内を覗くのは難しいので、店内の様子が分かる写真や映像を通りすがりの人の目に入るような場所に提示し、看板や外壁にインパクトを持たせましょう。
外装デザインで気を付けなければならないポイント
お店の外装デザインを考える際には、気を付けなければならないポイントもあります。
立地から『人の流れ』を把握する
どの方向からよく人が来るのか、来ないのか、立地によって様々です。
人の流れは、集客に大きな影響を与えています。
外観のデザインをする際には一度、どの方向から人が来るのか、どの方向に入口を設置したら分かりやすいかなど、お店の周辺の人の流れを確認しておきましょう。
看板やメニューを設置する際に『人の目に留まりやすい場所』の参考にもきます。
また、立地が悪く、人通りの少ない場所にお店がある場合ですが、遠くから見ても目立つような外観や『道路管理者』から許可を貰い、近くの人通りの多い場所に案内看板を設置、電柱にお店の情報を掲載したチラシを貼るなど工夫をしてみましょう。
競合店の把握
お店の業態やコンセプト、イメージが伝わりやすいように考慮して、外観・外装のデザインをしたつもりが、競合店と同じようなデザインになってしまっては、お客様に気づいてもらいにくくなります。特に飲食店が密集している場所などには、業態やコンセプトが似ている競合店がある場合が多いです。
その場合は、外観のデザインで差別化を図りましょう。
まとめ
お店の外観の重要性は伝わりましたでしょうか?
どんなに自慢の料理であっても、サービスが充実していてもお店に入ってもらえなければ意味がありません。きっかけを作ってくれるのが、お店の外観なのです。
『お店の外観は、お店の顔』
店舗デザインを考える際、予算を内装ばかりにかけるのではなく、外装にもこだわり、中から見ても、外からでも魅力を感じてもらえるお店にしましょう
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この記事の監修者
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
田原 広一(たはら こういち)
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。
【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)
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