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飲食店に券売機を導入するメリットは?
ラーメン店や有名牛丼チェーン店、会社の社員食堂などではおなじみの券売機ですが、 券売機導入にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
券売機導入のメリットとは
券売機導入のメリットは大きくわけて、4つあります。順番にご紹介します。
メリット1:効率よく従業員を配置できる
飲食店の最大の課題は人手不足です。お会計に一人、従業員が取られてしまうと結構な打撃となることが多々あります。お会計のことも考えるとホールの人数が削れない…という悩みもありますよね。
そのような時に、お会計を券売機に任せてしまえば良いのです!
今まで、お会計のことを考えて配置していた従業員を他に回すことが出来るようになります。これは大きなメリットと言えます。
メリット2:オーダー(注文)ミスが減る
オーダー受注用の端末などは扱いに慣れていない、手書き伝票の書き間違い、オーダーの聞き間違いなど、オーダー(注文)ミスが起こることは珍しいことではありません。
「ミスが起こる」ということは、仕方がないこととは言え、お客様にも迷惑がかかります。さらに、料理を作ってしまったら食材のロスが出てしまうことになります。しかし、券売機であればオーダー(注文)をミスするということはありません。
押し間違いなどがあっても、料理を作り始める前に確認することが出来ます。
メリット3:釣銭を間違えることもない
オーダー(注文)ミスと同じように、人がお会計を行うと釣銭を間違えるということもあります。特に忙しい時間帯など気持ちが焦ってしまい、ミスを犯しやすくなります。
券売機はどんなに忙しい時間帯でも焦ることはありませんので、釣銭を間違えるということはありません。さらに、券売機の中で金銭管理を行っているので盗難などの被害を防止する効果もあります。
メリット4:売上管理もしっかりできる
券売機には売り上げを記録できるタイプの機械が多くあります。日々の売上から月間の売上、時間帯別の売上など細かくデータを取ることができるため売上管理も簡単に行えます。
食券を販売する以外に券売機にできること
券売機の一番の仕事は食券を販売することです。これはすべての券売機に共通する機能ですね。単純に食券を販売することだけを目的としている場合には、安い券売機でも十分に機能を果たしてくれます。
しかし、券売機は食券を販売する以外にもできることがあります。できる機能が増えると金額も高くなりますので、券売機に「やってほしいこと」を明確にしておきましょう。
低額紙幣対応か全札対応か
低額紙幣対応とは1,000円札のみ利用できる券売機です(2,000円札も対応可能というものもあります。)全札対応はすべての紙幣に対応した券売機です。
低額紙幣対応券売機と全札対応券売機では導入費用は倍近く変わってきますが、低額紙幣対応の場合、5,000円や10,000円札の両替対応を検討しておく必要があります。
ボタン式券売機とタッチパネル式券売機
券売機といえばボタン式券売機が主流でしたが、近年では券売機もハイテク化しており、タッチパネル式の券売機も増えています。
メニュー数がほぼ決まっている、あまり内容を変更しない、という場合はボタン式券売機でもOKです。
タッチパネル式の券売機は、大きな画面で画像を表示することもできるため、商品を見て選ぶことが出来ます。また、細かな設定も画面切り替えで表示させることが出来るなど、お客様側から見たときにわかりやすいという特徴があります。
外国語対応や時間帯による画面の自動変更ができるなど機能が充実している機械が多いです。
電子マネーは使えるようにする?
利用できるお店も多くなってきた電子マネーですが、オプション機能として導入できる券売機もあります。
電子マネーは売上管理が少し面倒になるケースもあるので、導入後の管理もしっかりと確認しましょう。
お店が駅から近い場合は交通系ICカードが使用できるようにするなど、開業エリアの特徴によって電子マネー機能を検討してみてください。
他にもいろいろな便利機能があります!
券売機の便利機能は以下のように本当にたくさんの機能があります。
【券売機の機能の例】
- 領収証発行
- 両替
- 券面・発券サイズ設定
- 音声対応
- 多言語対応
- 遠隔操作機能
- 管理機能
- キッチンプリンター連動機能
券売機導入にはデメリットもあります
券売機を導入すれば万事OKというわけではありません。何事もメリットもあればデメリットもあります。デメリットも理解したうえで券売機導入の検討をしましょう。
デメリット1:機械なので壊れることもある
券売機は機械です。故障することももちろんあります。ピークタイムの忙しいタイミングで壊れるということも十分に考えられます。これは、券売機だけではなくレジやオーダー受注用の端末などすべての機械に共通するデメリットです。
故障するものという認識をもって、故障時の対応方法も事前に検討しておくようにしましょう。
デメリット2:券売機導入にはコストがかかる
こちらも仕方がないことではありますが、券売機の導入はコストがかかります。券売機の種類によって金額はことなりますが、60万円~200万円程度の費用がかかります。
なかなかの費用ですが、リース契約にすることも可能です。
券売機の法定耐用年数は5年です。法定耐用年数とは減価償却期間として設定する期間で、国で定めた機械を安全に使用できる期間ということになります。
しっかりとメンテナンスを行っていれば、実際には5年以上利用することは可能です。
例えば、200万円の券売機を5年利用したとすると、単純計算で1か月の費用は約33,000円です。プラス、電気代やロール紙などの費用が発生します。
券売機導入が向いている業態と向いていない業態
券売機の導入メリットや機能、デメリットなどについてご紹介させていただきましたが、券売機導入は業態によって向き・不向きがあります。
追加オーダーが多い「居酒屋」や「ファミレス」「カフェ」などは券売機は向いていない業態です。追加でオーダーをするたびに、券売機で食券を購入するというのはお客様側から見れば面倒な作業です。カフェなどゆっくりしたいと思っているお店にもあまり向いていません。しかし、ラーメン店やカウンターサービスの飲食店の場合には券売機は十分に力を発揮してくれます。
券売機だけではなく、業態にあったオーダーシステムや会計システムを上手に活用することが飲食店の経営に大きなメリットをもたらしてくれることに繋がります。
まとめ
券売機の導入によって人手不足の解消などに繋がるメリットがあります。券売機が機能を十分に発揮することができる業態であれば検討してみる価値はあります。
しかし、券売機導入にはコストがかかります。券売機など新たな設備の導入資金の資金調達に悩んだら専門家に相談してみましょう。
開業後の融資は、決算状況など創業時の融資と異なるポイントがあります。資料作成のサポートなど認定支援機関にサポートしてもらうことで融資確率が上がることもあります。
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この記事の監修者
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
田原 広一(たはら こういち)
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。
【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)
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