ドッグトレーナーとして開業したい！資格は必要？

ドッグトレーナーとして開業したい人の中には、どんな資格が必要なのかを知りたい人もいるでしょう。開業するのにどのくらいの費用がかかるのかを知りたい人もいますよね。

当記事では、ドッグトレーナーとして開業するにはどんな資格が必要なのをを解説します。開業費用についても解説するので、参考にしてみてください。

ドッグトレーナーのお仕事とは

ドッグトレーナーと一言で言っても様々な種類があります。

警察犬や盲導犬などお仕事をするワンちゃんたちは、専門のトレーナーさんによってそのお仕事に必要なトレーニングが行われます。

【トレーナーの種類】

• 警察犬の公認訓練士
• 盲導犬の訓練士
• 聴導犬・介助犬訓練士

家庭犬のトレーニングでは、基本的なしつけや問題行動への対処などが主な仕事になります。飼い主さんの意識を変えてもらう必要があるため、家庭犬のトレーナーになるためには飼い主さんとのコミュニケーションも重要です。

家庭犬のドッグトレーナーが扱うこと

家庭犬を対象としたドッグトレーナーさんの場合、主に以下のような内容のトレーニングを扱うことになります。

【主なトレーニング】

項目	概要
基本的なしつけ	お座りや待てなどの基本のしつけやトイレやクレートのトレーニングなど
問題行動への対処	吠えや噛み癖、飛びつき癖など飼い主さんが改善したいと考えている問題に対するトレーニング
ドッグダンスなどの習得	ドッグダンスやフリスビーなど競技参加のためのトレーニング

生徒として通うワンちゃんは、パピーちゃんだけではありません。そのため、家庭犬のドッグトレーナーとして開業する前には、成犬のしつけも扱えるようにしておく必要があります。

ドッグトレーナーの仕事方法

ドッグトレーナーのお仕事は、場所を設けてトレーニングを行う形と、飼い主さんのもとに出張してトレーニングを行う方法があります。

店舗を構える場合は、一度に複数のワンちゃんのトレーニングができる、色々な手法でトレーニングできるという利点があります。

一方、出張トレーニングの場合は、場所が限定されないため、問題行動が起こる場所に赴いて対策できるという利点があります。

ドッグトレーナーになるために必要な許認可とは

必要な資格

ペットに関する資格は、国家資格ではない民間の資格がほとんどです。

ドッグトレーナーもこの資格がないと仕事ができないということはありません。しかし、ワンちゃんのトレーニングを行うために必要な知識やスキルを身に付ける必要があるので、スクールなどで基本的な知識の勉強をした方が良いでしょう。

また、資格を取得していることにより、飼い主さんからの信用を得ることができる場合があります。

ドッグトレーナーの資格の種類

ドッグトレーナーには日本ドッグトレーナー協会が主催する資格があります。ドックトレーナーの資格はA～Cまでの3つに分けられているので、内容を確認しましょう。

【ドッグトレーナーのライセンスの概要】

レベル	難易度/取得目安期間	概要
A	★★★★★/1年～	犬と飼い主に合わせたしつけ方を提案し、アドバイスができる 子犬のしつけの重要性を理解し、説明ができる 1歳までに必要な10のことを習得させられる
B	★★★/6カ月～1年	犬種や性格の違いを把握し、犬に合わせた接し方ができる 各犬種の特徴が分かり、問題行動を予測し予防方法が分かる ドッグトレーニングの応用編を習得できる
C	★/3カ月～6カ月	愛犬との信頼関係を築き、自分でしつけることができる 犬の言葉（ボディランゲージ）を学び、観察力を高められる ドッグトレーニングの基本を習得できる

参考：日本ドッグトレーナー協会の公式サイト「資格について」

とくに、フリーで出張トレーニングを行う場合には、ライセンスを取得しておくようにしましょう。

必要な届け出

ドッグトレーナーとして開業する場合、資格の必要はありませんが、届け出は必要となります。

ドッグトレーナーとして開業する際には、「動物取扱業」の届け出と「動物取扱責任者」の登録が必要です。動物取扱責任者にとして登録するには、下記の要件のいずれかを満たしている必要があります。

【動物取扱責任者の登録条件】

• 動物取扱業として届出を行う事業で半年以上の実務経験がある
• 所定の専門学校で1年以上の就学経験がある
• 所定の資格を取得している

所定の専門学校や所定の資格は、各自治体によって異なるため、開業場所の自治体に問い合わせてみてください。

開業にはどのくらいの費用がかかる？

ドッグトレーナーで開業する場合、どのくらいの費用がかかるか気になる人も少なくありません。開業に必要な費用は、場所を設けて開業するか出張型で開業するかによって費用は異なります。

【ドッグトレーナーの開業に必要な費用】

項目	費用
場所を設ける場合	物件取得費：200万円～500万円 内装工事費：150万円～350万円 設備：50万円～100万円 備品：100万円～170万円 計：420万円～1,020万円
出張型の場合	物件取得費：100万円～250万円　※事務所を構える場合 内装工事費：100万円～200万円　※事務所を構える場合 設備：50万円～100万円 備品：30万円～70万円 計：280万円～620万円

物件を取得して開業する場合、物件取得費や内外装工事費用、什器備品などが必要です。ワンちゃんが利用する施設なので、床の素材やエアコンなどにはこだわりを持ちたいところですね。あとは、クレートやケージなどを準備する必要があります。

たとえば、30万円の物件を賃貸した場合、物件の取得費だけで240万円～420万円程度かかることがあります。これに内外装工事費や備品等が加わるので、総額では500万円～1,000万円程度の費用が必要となります。

一方、出張トレーニングの場合には、トレーニングに使う備品類をそろえておけば後は、身体ひとつで始められます。事務所を構える場合でも、店舗でワンちゃんのしつけはしないので、広い坪数の物件を取得する必要はありません。

移動手段として車を準備する場合は、車の購入費用なども必要ですが、毎回、駐車場を探す必要があるというデメリットがあります。車で移動する予定の人は、自身の拠点からどのくらいの範囲までを対象とするか、という点を事前に確認しておきましょう。

ドッグトレーナーで開業するために日本政策金融公庫から融資を受けるには？

ドッグトレーナーとして開業するために、金融機関からの融資を検討している人もいるでしょう。その中で、金融機関の中でも日本政策金融公庫から融資を受けたいという場合、ポイントは過去の経験です！

ドッグトレーナーなど技術を売りとする事業の場合、必要な知識やノウハウをどれだけ持っているかという点がポイントになることがあります。

過去の経験から、知識だけではなく人脈をアピールすることも出来ます。すでに、これだけの顧客が居て、独立後に利用してくれる人がこれだけいますという点を上手にアピールしましょう。

出張型のトレーニングでも融資は可能？

物件等を持たない出張型のトレーニングを行う場合でも、事業に必要な融資であれば申し込むことは可能です。

広告宣伝のための費用やドッグトレーナーとして必要となる備品類に準備などで費用が必要なことがあるため、何にどれだけ費用が必要かをまとめておきましょう。

当サイトを運営している株式会社SoLabo（ソラボ）は、4,500件以上の融資支援実績を持つ支援機関です。融資の際に提出する書類作成のサポートや融資面談の事前準備など、経営者の方の融資サポートを行っておりますので、融資に関する疑問や不安のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ

ペットとのライフスタイルが変化している昨今、家庭犬のトレーナーさんの需要は高まっている傾向があります。トレーナーとしての資格も取得しつつ、独立開業のサポートをしてくれる学校があります。

ドッグトレーナーになるためには、まず第一に「ワンちゃんが大好き」という気持ちが大切になるでしょう。人とワンちゃんがお互いにストレスなく生活していくためにも、ドッグトレーナーという仕事が求められています。