2020.04.16

食品衛生責任者の資格の取り方

開業時必須項目

「食品衛生責任者」は飲食店など、食品を扱う事業を行うには必須の資格です。

食品を扱う事業を開業する際には各自治体の条例に従い、1店舗に1人「食品衛生責任者資格」をもつ「食品衛生責任者」を定めて保健所に申告しなければなりません。

では、「食品衛生責任者」の資格はどう取ればいいのでしょうか?

今回はこの「食品衛生責任者」の資格の取り方について解説します。

1.食品衛生責任者資格の取り方

(1)食品衛生責任者養成講習会を受講する

食品衛生責任者資格を取るために最も一般的なのが「食品衛生責任者養成講習会」を受講することです。

「食品衛生責任者養成講習会」の参加資格は17歳以上であれば、学歴や職歴などは関係なく誰でも受講することができます。

ただし、自治体によっては満15歳以上と年齢制限が低かったり、逆に年齢を満たしていても現役の高校生は受講できなかったりといった差があることもあります。

外国人の場合は日本語が理解できること、在留カードまたは特別永住者証明書などの条件が追加されていたりします。

(2)特定の資格を取得する

「食品衛生責任者養成講習会」は食品衛生について勉強し、責任者の人を果たせる知識をつけるためのものです。

そのため、すでに食品衛生についての知識を勉強している、と認められる資格を持っている場合は「食品衛生責任者養成講習会」が免除されます。

以下の資格に取得を考えている資格があるならば、そちらの資格を優先して取得するのがおすすめです。

 

・食品衛生責任者養成講習会の受講が免除される資格

・栄養士

・調理師

・製菓衛生士

・食鳥処理衛生管理者

・畜場法に規定する衛生管理責任者若しくは作業衛生責任者

・船舶料理士

・食品衛生管理者の有資格者(医師・歯科医師及び学校教育法に基づく大学での課程を修了した者)

2.食品衛生責任者養成講習会の詳細

(1)食品衛生責任者講習を受けるには

「食品衛生責任者養成講習会」を受講するためには年齢などの条件を満たしたうえで、各自治体にある食品衛生協会に受講申し込みをする必要があります。

講習会の場所は同じ自治体の食品衛生協会でも毎回違い、日程ごとにバラバラです。

受講料も自治体によって違うので、まずは最寄りの食品衛生協会で講習の日程や場所、受講料を確認しましょう。

受講料は5,000~12,000円と範囲が広く、かつ隣の県で数千円値段が離れている、といったこともあるので事前確認は必須です。

食品衛生協会一覧はこちら

(2)食品衛生責任者講習に申し込む

参加する「食品衛生責任者養成講習会」が決まったら申し込みをします。

申し込みは直接窓口に行くか郵送でしか受け付けていない自治体も多く、申し込み時点で受講料が必要な場合もあります。

申し込み方法に関しても申し込む食品衛生協会に確認を取っておきましょう。

受講票はその場でもらうか郵送されてくるので、手元に届いたら大切に持っておきましょう。

(3)食品衛生責任者講習会当日の流れ

「食品衛生責任者養成講習会」当日に必要な持ち物があります。

朝の出発前には忘れ物が内容に確認しておきましょう。

当日の持ち物一覧

・食品衛生責任者講習会受講票

・受講料(事前支払いの場合は不要)

・筆記用具

・82円切手(受講表に必要と書いてある場合のみ)

 

会場に着いたら、受講票を見せて受付を済ませます。

その後、以下の3種類の講義を受けます。

 

衛生法規:食品衛生法の基礎、食品衛生責任者の責務など(2時間)

公衆衛生学:衛生管理や作業環境管理など(1時間)

食品衛生学:食中毒の対策、食品表示、設備管理など(3時間)

食品衛生学の最後に効果測定のテストがあり、これを受ければ講義終了です。

ちなみに、効果測定のテストは簡単な3択の問題が数問あるだけな上、このテストの結果は資格の取得に影響を及ぼしません。仮に全問不正解だとしても資格を得ることはできます。

テストが終了すると、1日の最後に受講修了証が配布され、食品衛生責任者の資格を得ることができます。

3.食品衛生責任者資格に関するポイント

(1)資格は全国どこでも有効

「食品衛生責任者養成講習会」自体は各自治体によって運営されていますが、取得した受講修了証は全国どこでも有効です。

このため「自分の住んでいる県では高校生が取得できないため、15歳以上であれば高校生でも取得できる隣の県で取得する」といった抜け道が存在します。

どうしても早めに食品衛生責任者資格を取得したい場合や、住んでいる場所だと受講料が高い場合などには有効ですので、最寄り以外の食品衛生協会についても調べてみるといいでしょう。

(2)キャンセル待ちがある

急遽食品衛生責任者資格が必要になった場合や突然スケジュールが空いた場合に資格を取りたいと考えた場合、当日会場に行くとキャンセル待ちでの受講が可能な場合があります。

キャンセル待ちをする場合は当日朝に講習会場に行き、キャンセル待ちの名前と電話番号の登録をします。

その後、キャンセルが発生した時点で声がかかりますので、そのまま通常の講習と同じように受付を済ませて参加することになります。

キャンセル待ちの受付時間などは自治体ごとに違うので、キャンセル待ちでの受講を考える場合はまず受付時間を調べておきましょう。

まとめ

食品衛生責任者資格を得るのは非常に簡単です。

食料品を扱う事業の立ち上げを考えている場合は、自分で食品衛生責任者の資格を取得しておきましょう。

また、実際に事業の立ち上げに入る場合は別途食品衛生責任者の設置を保健所への申請することが必要です。