2020.02.19

新規出店に必要な内装工事とは

内装/外装

新規出店をする際には、開業する業種業態に合わせた内装工事を行う必要があります。

専門の業者などであれば別ですが、一般的に内装工事を何度も経験している方は少ないでしょう。そのため、「内装工事ってどんな工事を指すの?」といった疑問を持っている方もいらっしゃると思います。

そこで今回は、内装工事とは何を示しているのか、その定義や意味する範囲と内装工事を行うまでのスケジュールなど、これから開業を検討している方がおさえておくべき内容を解説します。

1.内装工事とは

建物の内部の工事のことを主に内装工事といいます。

しかし、使う場所や環境に応じて様々な意味として捉えることもできます。

床・壁・天井といった表面の層部分の工事を指すケースもあれば、店舗内装の場合は電気・水道・ガスなどの設備工事を含めて内装工事ということが多いです。

(1)内装工事と建築工事の違い

内装工事は既にあるビルや商業施設の建物の内部の工事を行うことを指します。

一方、建築工事はゼロから建物を建てる工事のことを指します。

内装工事と建築工事では施工業者が異なるケースが多いので、両者の違いを把握しておくようにしましょう。

2.店舗開業における内装工事

先述したように店舗内装の場合は電気・水道・ガスなどの設備も含めて内装工事ということが多いです。内装工事でお見積りを取ったときにはどこまでが内装工事に含まれているのか確認するようにしましょう。

内装工事の見積もり項目は以下の通りです。

仮設工事 養生や発生材処分、引き渡しクリーニングの費用
解体工事 居抜き物件であればクロスはがしや、壁の解体など

(スケルトンであればほとんど発生しません)

木工事 受付カウンターや事務所スペースの作成費用
内装仕上げ工事 壁や天井の塗装やクロス貼り費用
建具工事 扉関係の工事費用はこちらの項目に入ります

(トイレドアや玄関ドア等)

家具工事 その場に合ったオリジナルサイズの収納棚等の作成費用
電気工事

水道工事

ガス工事

インフラ系工事費用

スケルトン物件の場合電気水道ガスが物件まで通ってきているか事前に確認するとよいでしょう。

3.内装工事の費用相場

各物件の平均坪単価は下記のとおりです。

  • 居抜きの坪単価:10~30万円
  • スケルトンの坪単価:30~70万円
  • 一部改装(居抜き)の坪単価:30~70万円

スケルトンの場合、何もない状態から内装を作りますので、居抜きに比べて費用がかかります。ただし、居抜きだったとしても、設備の状況によっては追加で工事が必要になり、既存設備の撤去工事なども含めると割高になってしまうケースもありますので、注意が必要です。

内装工事費用についてはこちらの記事もあわせてご参照ください。

内装工事費用の高い・低いが決まるポイント~スケルトン・店舗の種類・坪単価

4.内装工事のスケジュール

内装工事とは何か、内装工事のお見積内容はどのようなものか分かりましたでしょうか?

次は、店舗開業までの内装工事のスケジュールについて詳しくみていきましょう。

(1)開業までの流れ

①内装工事会社を探す

物件が決まったら内装工事会社を探しましょう。

お見積金額が正当なものを判断するためにも2~3社ほど選定するとよいでしょう。

②店舗のイメージを打合せ

内装工事会社を選定したら、理想の店舗のイメージを共有します。

イメージを共有するためにも最低限これだけは事前に決めておきましょう。

  • 内装にかける予算
  • お客様単価・客席数・個室の有無

また、下記の資料を用意して持っていくようにしましょう。

  • 物件情報(不動産屋に貼ってあるようなチラシや図面)

→事前に不動産屋からもらっておくと◎

  • イメージの参考になるような資料(写真など)

→言葉では表現が難しい場合、絵としてあると伝わりやすいです

③現地調査

設備の確認や図面作成のために現地調査を行います。

④デザイン案作成、デザインの決定

打合せの内容と現地調査をもとにデザイン案を提出してもらいます。

会社によって出してもらえるデザイン案の数も異なるので、何パターン出してもらえるのかも確認しておきましょう。

もらったデザインの中で、不明な点があればきちんと確認しておきましょう。希望を伝え最終デザインを確定します。

⑤見積をもらう

デザインが決まったら見積もりの作成をしてもらいます。最初に予算感を伝えておくと、デザイン決定後に大幅に予算をオーバーしてしまうということは防げます。

デザインによって見積金額は異なるので、相見積もりを取る場合同じデザインで見積もりをしてもらいましょう。

デザイン・見積無料の会社なら問題ありませんが、デザインを共有し他社に決まった場合デザイン費のみ請求される可能性もありますので、事前に条件を確認しておきましょう。

⑥内装会社決定・契約

デザイン・見積に問題がなければ内装会社を決定します。

契約が完了したらいよいよ工事スタートです。

施工期間は例えば飲食店舗のスケルトンの場合、約1か月です。居抜き物件の場合は、あまり変更点がなければ2週間程度で施工は完了するでしょう。

※スケルトン物件:コンクリート打ちっぱなしの設備が何もない状態の物件

※居抜き物件:前の店舗の厨房設備や内装がそのまま残っている物件

内装工事の場合、着工時に半金、完工時に半金費用の支払いが発生することが一般的です。

支払い条件もきちんと確認しておきましょう。

(2)確認事項まとめ

以上が施工開始までのスケジュールです。打合せから内装会社決定まで約1か月かかります。デザインの打ち合わせや見積もり期間もあるので余裕をもって1か月半見ておくとよいでしょう。ただし、物件契約をまだしていない場合、打ち合わせ中に物件が流れてしまう可能性があるので注意が必要です。

施工開始までのスケジュール内に事前に確認しておくとよいことが複数出てきましたので、こちらにまとめてみました。

【TO DO LIST】

チェック 出店までのチェックシート (項目)
内装工事会社を探す(2~3社)、デザイン案の数も確認
内装予算
コンセプト
お客様単価
客席数および個室の有無
物件情報(図面)
店舗イメージ写真(あれば)

5.内装工事は誰に依頼する?

ひとえに内装会社と言っても、業務内容や得意分野が会社ごとに異なります。

物件の規模や業種、施工内容や価格などにより適切な内装会社を選びましょう。

同じ内装会社でもどのような違いがあるか解説していきます。

(1)デザイン設計会社

こちらはデザイン及び設計のみを行う会社です。設計と施工を切り分けている為、デザイン会社が作成した図面をもとに施工会社が工事を行います。設計会社と施工会社が別になるので、設計が終わったら施工会社を探して選定をしなければなりません。

設計から施工まで一貫してできる会社と比べると、工事が完了するまでに時間がかかります。また、デザインを専門にしている為、工事費とは別に設計費やデザイン費が必要になります。

デザイン性が高い設計を求めるのであればお勧めですが、その分費用は高額になりがちです。

(2)設計施工内装会社

自社で設計から施工まで行うため予算感に合わせた提案をしてもらうことが可能です。自社で職人を抱えているわけではないので、工務店に直接依頼するよりは費用が掛かります。

しかし、設計から施工まで一括して行うため、工事完了までの期間を短くすることもできます。

(3)施工メインの内装会社

これにあたるのが主に工務店です。直接の依頼になるため、価格を抑えることが出来ますが、依頼をかける前に自身でデザインや工事内容を明確にしておく必要があります。

メリット

デメリット

デザイン設計会社
  • デザイン性の高い設計ができる
  • 総工費が高額になりやすい
  • 工事完了まで時間がかかる
設計施工会社
  • 1社で設計から施工まで行うため予算に応じて提案をしてもらうことが出来る
  • 仕様変更なども柔軟に対応してもらいやすい
  • 施工業者の選定が不要なので設計開始から工事完了までの期間が短い
  • とびぬけたデザインを求めることは難しい
  • 施工会社が職人を手配して行うので価格はほどほど
施工メインの会社(工務店など)
  • デザインや監修価格が安い
  • 現場対応力が優れている
  • 提案力や設計力は弱い

上記のメリットデメリットを踏まえると

  • 予算にも余裕があってデザイン性を重視したいのであればデザイン会社
  • 施工箇所が決まっており、価格を押さえたいのであれば施工メインの内装会社
  • 予算はほどほどでプランやデザインのイメージが固まっていないのであれば設計から施工までを行う内装会社

というようにそれぞれの特徴を理解して内装会社を選定しましょう。

まとめ

内装会社探しからデザインの決定のまで約1か月は期間を見ておくと安心です。内装工事会社にも繁忙期があります。スムーズに進む場合と内装会社探しに難航する場合もありますので、店舗がある程度決まってきたらすぐに会社を探し始めることをお勧めします。

弊社ではお客様のご要望に合った内装会社をご提案することもできますので、お気軽にお問い合わせください。

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