立ち飲み居酒屋は開業資金が安い?しておくべき開業準備には何がある? | 開業支援の相談なら「開業支援ガイド」

飲食(飲食店・外食・デリバリー)

立ち飲み居酒屋は開業資金が安い?しておくべき開業準備には何がある?

立ち飲み居酒屋を開業したいと考えている人の中には、開業資金がどのくらい必要なのかを知りたい人もいますよね。どういった準備をすればいいのかを知りたい人もいるでしょう。

当記事では、立ち飲み居酒屋の開業資金と開業準備について解説します。

開業予定の物件について

開業する為には、まず物件を探す必要があります。

物件を借りるには、約半年から10ヵ月程度の保証金・敷金がかかる場合があります

居住用で物件を借りる場合と比較すると、店舗となる物件を借りる場合には、保証金や敷金が必要になります。

物件費用に関しては、物件や立地によって異なるため、事前に不動産業者に確認する必要があります。

立地条件の重要さ

飲食店に限らず店舗系の事業では、立地条件によって会社の売上が左右される傾向があります。

開業予定の物件の立地は、自身がターゲットとしたいお客さんがその立地に集まるのか、ということを明確にしておくことが大切です。

そのためには、事前に立地を調査し、どんなところにターゲットのお客さんが集まるのか、ということを把握しておく必要があります。

開業後の事を何も考えず、物件の安さだけにとらわれて、決めないように気を付けましょう。

内装・外装・設備について

開業する為に必要となる内装・外装・備品等は、主に以下のものになります。

【内装・外装・備品等】
  • 厨房機器
  • 外看板
  • 内装と外装
  • 食器や調理器具等の備品

業種や業務形態により、必要となる備品は変わってきます。

内装や外装は、こだわりが強ければ強いだけ、開業資金もかかる傾向があります。

業者に依頼する場合には、1つの業者にお願いするのではなく、複数の業者に対して見積りを依頼し、工事内容や今までの実績から業者の選択をすると良いでしょう。

また、全てを新品のものにするのではなく、中古備品を利用することで、開業資金を下げる事にも繋がります

思っていたよりも開業資金がかかってしまった場合は、資金を減額できるところを探し、1つ1つにかかる資金を下げられないかを検討してみましょう。

居抜き物件の利用

居抜き物件というのは、前に物件を使用していた業者の内装設備や厨房機器等がそのまま残されている状態で、そのような物件であれば、クリーニングを行い、看板を変えるだけで使用できる、店舗物件の事を言います。

居抜き物件を利用することで、クリーニング代はかかるものの、新たに厨房機器を取り付けるよりも金額を抑えて開業することができる場合があるため、メリットとなります。

ただし、居抜き物件を利用する際の注意点として、以下の事は頭に入れておきましょう。

【居抜き物件を利用する際の注意点】

  • ターゲットのお客様が集まりやすい立地かどうか
  • 居抜き物件として売り出している理由を確認する

居抜き物件として店舗を売り出す理由として、ほとんどが経営難かと思います。

その理由の中に、立地条件の悪さがあるのならば、購入を考えるべき点です。

もしも理由を教えてくれない場合には、自身で調査するようにしましょう。

運転資金について

開業資金と聞いて、店舗物件・内装費や外装費・備品等を思い浮かべることがほとんどかと思いますが、もう一つ重要なことがあります。

それが運転資金です。

運転資金も開業資金として必要な資金の一つとなりますが、開業ばかりに気を取られてしまい、運転資金の事を全く考えていなかった…ということも少なくありません。

開業後に、売上がグングン上昇し運営が安定する、という保証はありません。半年ほどを見て、少しずつ売上を上げ、運営が安定していく場合もあります。

そのため、開業後に資金不足にならないためにも、余裕を持って開業資金を用意しておくようにしましょう。

運転資金は、余裕を持って3~6ヵ月分の運転資金があると良いでしょう

運転資金の代表例

運転資金と聞いてもピンとこない方は、以下の内容を参考に、計算してみて下さい。

【運転資金の例】

  • 仕入れ
  • 人件費
  • 家賃
  • 宣伝費
  • 通信費
  • 雑費
  • 光熱費
  • 消耗品費

開業資金の目安

これまでの事をまとめ、実際に開業資金で必要となる金額を予測したところ、以下のようになりました。

▪店舗の面積を10坪とし、従業員を3名雇うとして計算します。

運転資金に関しては、1ヵ月分×4カ月で計算します。

その結果、全体で1,318万円程かかるという計算になりました。ですが、これはあくまで目安としてお考え下さい。

立地条件が良ければ、家賃が上がり、必要な開業資金も高くなります。その半面、居抜き物件の利用や、備品を中古にするなどして開業資金を下げることも可能です。

あくまで自身の計画上、可能な範囲で、開業を目指すことが大切です。理想としている雰囲気に近づけるように、無理のない開業を進めていきましょう。

また、1,000万以上の開業資金を自己資金だけで賄うのは難しいことがあるため、飲食店を開業する場合は金融機関から融資を受ける場合があります。

当サイトでは金融機関からどのくらい融資を受けられるか無料で診断できますので、現状の資金や経験でどの程度の融資を受けられそうか確認したい方は診断を試してみてください。

金融機関から融資を受けられる?
無料診断
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【受付】平日9:00~19:00

まとめ

今回は、立ち飲み居酒屋の開業資金について説明してきました。

物件の立地、物件の条件、調理器具等は、選び方次第で開業資金が異なります。

どういった準備がひつようなのかを把握したうえで、開業を目指すことを心がけましょう。

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この記事の監修者

田原 広一(たはら こういち)

株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者

田原 広一(たはら こういち)

平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

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