焼き芋屋を開業するために必要な準備を解説 | 開業支援の相談なら「開業支援ガイド」

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焼き芋屋を開業するために必要な準備を解説

焼き芋屋を開業したいと考えているけれど、どのような準備が必要なのか知りたい人もいますよね。儲かる焼き芋屋にするために、どうすればいいかを知りたい人もいるでしょう。

儲かる焼き芋屋は、時間帯に応じて販売エリアを変えている傾向があります。当記事では、焼き芋屋を開業するために必要な準備を解説します。焼き芋屋の開業を検討している人は参考にしてみてください。

儲かる焼き芋屋は時間帯に応じて販売エリアを変えている

儲かる焼き芋屋は、時間帯で観光地や駅の近く、住宅街など場所を変えながら販売している傾向があります。時間帯によって、人の動きや需要が変わるからです。

たとえば、昼間はカップルや家族連れをターゲットに観光地付近に出店し、夜は帰宅している人をターゲットに駅近くに出店するといったイメージです。

焼き芋屋を始める際には、事前に複数の販売場所を確保しておき、売上を見ながら場所を変えるようにしましょう。

専業の場合は季節に応じた商品展開も考える

焼き芋屋を専業で行う場合には、季節に応じて提供する商品も考えなければなりません。焼き芋は、冬場に需要が限られる性質があるからです。

たとえば、夏はカキ氷やアイスを販売し、冬に焼き芋を販売するといったように、まったく異なる商品を取り扱うケースがあります。焼き芋を生かして、焼き芋を使ったスイーツなどを販売する方法もあります。

焼き芋の需要が少なくなる傾向がある夏場に、どうやって売上を確保するかを開業前から検討しておきましょう。

さつまいもを安く仕入れられる先を探す

焼き芋屋の開業に向けて、さつまいもを安く仕入られる先を探しましょう。さつまいもを安く仕入れられれば、利益として残る金額が増える可能性があるからです。

さつまいもは産地と品種によって、仕入費用が異なり、主な仕入先として「卸業者」「市場」「生産者」などが挙げられます。

仕入先によっては、定期的に一定数以上を購入しないといけない場合もありますので、必要なときに、必要な量を仕入れられるような柔軟な対応してもらえるのかどうかを確認しましょう。

なお、品種によって収穫時期が異なりますので、1年を通して焼き芋を販売したい場合には、複数の仕入先を確保しなければならないことも覚えておきましょう。

焼き芋屋を開業するために必要な資金は100万円

100万円程度あれば、焼き芋屋を開業できる場合があります。初期費用としては、主に「車両を購入するための費用」「焼き芋機をするための費用」が挙げられます。

他にも「のぼり」「提灯」「看板」などの備品を揃える場合もあります。備品を活用できると、集客につながる可能性もあるので、検討してみてください。

リアカーもしくは軽トラを購入する

焼き芋機を載せるために、リアカーまたは軽トラックを購入しましょう。リアカーは10万円程度で購入でき、軽トラックは新車であれば70~130万円、中古なら50万円以下で購入できる場合があります。

出店する場所が複数、かつ移動距離がある場合は、軽トラックを購入するのが良いでしょう。

移動時間を短縮することで、販売時間を確保することができるためです。

一方、出店する場所が近所の場合や、試しに始めたいという場合はリアカーで始めるのが良いでしょう。

焼き芋機は10~30万円で購入できる

メーカーやサイズによりますが、焼き芋機は10~30万円程度で購入できます。焼き芋機にはガス式と電気式があります。

ガス式は火力が強いため、焼き上がり時間が早いという特徴があります。一方で、電気式はガス式よりも高額ですが、ガスを使わないため、安全性が高いという特徴があります。

初期費用を抑えたい場合や焼き上がり時間を重視する場合はガス式の焼き芋機、ガスを使えない場所に出店する場合や安全性を重視する場合は電気式の焼き芋機を選択すると良いでしょう。

キッチンカーで焼き芋屋を開業するためには200万円程度必要

キッチンカーで焼き芋屋を開業する場合は200万円程度が必要です。

キッチンカーは新車であれば150~200万円、中古なら100万円以下で購入できる場合があります。車体の購入費用のほかに、移動販売用の改造費用がかかるため、200万円程度が必要になります。

キッチンカーが出店場所を確保することが重要となります。出店場所を選ぶときは、出店料や客層を考慮すると、効果的な運営ができる傾向があります。

キッチンカーでの出店場所については「キッチンカーの定番の出店場所と選び方について解説」も参考にしてみてください。

キッチンカーの購入資金が必要な場合、補助金や金融機関からの融資を受ける手段があります。当サイトではいくらの資金調達ができるか無料で診断できますので、キッチンカーの購入を検討している人は試してみてください。

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集客のためにのぼりやCDを購入する

集客のために、「のぼり」「提灯」「看板」「焼き芋用のCD」を購入しましょう。のぼりや焼き芋販売用のCDは数千円で購入できます。また、看板も店頭に設置されているスタンド看板であれば、1~2万円程度でも購入できます。

「のぼり」や「CD」を活用すると、通りすがりの人に対して焼き芋屋であることが分かり、結果として集客できる可能性があります。

焼き芋屋を開業するためには提供する方法やメニューによって必要な許可と届出が異なる

焼き芋屋を開業するためには、提供する方法やメニューによって必要な許可と届出が異なります。食品衛生法によって、届出が必要な業種と許可が必要な業種が定められているからです。

東京の江戸川保健所の担当者に「焼き芋屋を開業する場合、営業許可が必要ですか?」と質問したところ、「野菜果物販売業の届出をすればよい場合と、合わせて飲食店営業許可も必要なケースがある」という回答でした。

たださつまいもを焼いて提供するだけであれば、野菜果物販売業の届出で対応できる場合があります。しかし、焼き芋にシロップなどをかけるなどの工程が発生すると、飲食店営業許可が必要になる可能性があります。

保健所によって見解が異なる可能性がありますので、提供する具体的なメニューが決まったら、管轄の保健所に確認するようにしましょう。

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道路上で販売する場合には道路使用許可が必要

道路上に車両を止めて販売する場合には、道路を管轄している警察署に道路使用許可を申請しなければいけません。道路交通法によって、道路で作業を行うときは、管轄の警察署長に申請することが定められているからです。

しかし、申請しても必ずしも認められるわけではありません。警察署によっては、路上での販売を認めていないケースもあります。

道路上で販売する場合は、事前に管轄の警察署に確認を行いましょう。

今まで自身で事業を行ったことがなければ開業届も必要

今まで自身で事業を行ったことがなければ、開業届も必要です。所得税法によって、開業届を提出する義務が定められているからです。

開業届のフォーマットは、国税庁の公式サイトからダウンロードできます。

また、管轄する税務署は国税庁の公式サイト「税務署の所在地などを知りたい方」で調べられますので、確認しておきましょう。

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この記事の監修者

田原 広一(たはら こういち)

株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者

田原 広一(たはら こういち)

平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

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