唐揚げ屋を開業するために必要な準備を解説 | 開業支援の相談なら「開業支援ガイド」

飲食(飲食店・外食・デリバリー)

唐揚げ屋を開業するために必要な準備を解説

唐揚げ屋を開業したいけど、どのような準備が必要なのかを知りたい人もいますよね。どんな唐揚げ屋にすれば、成功するかを知りたい人もいるでしょう。成功している唐揚げ屋は、初期費用を抑えて開業している傾向があります。

当記事では、唐揚げ屋を開業するための準備を解説します。これから唐揚げ屋を開業したいと考えている人は参考にしてみてください。

成功している唐揚げ屋は初期費用を抑えている

成功している唐揚げ屋は初期費用を抑えて開業している傾向があります。初期費用が高額になってしまった唐揚げ屋は廃業してしまう傾向があるからです。

テイクアウト専門店であれば10坪以内で開業でき、必要な厨房機器も限られるため、唐揚げ屋は初期費用を抑えて開業できる飲食店のひとつです。

しかし、内外装を含めてこだわると、いくらでも初期費用をかけることができます。店舗を運営するのにも費用がかかるため、初期費用は抑えて手元に資金を残すことで、早期に廃業するリスクを抑えられる場合があります。

とくに初めて店舗を運営する場合は、初期費用を抑えて開業するのが良いでしょう。

デリバリーサービスを利用することも検討する

ウーバーイーツなどのデリバリーサービスを利用することを検討しましょう。売上を上げる手段になる場合があるからです

次の2点を意識すると、より効果的にデリバリーサービスを利用できる場合があります。

  • 掲載されている周辺店舗を参考にした料金を設定する
  • 通常のメニューだけでなく、専用のメニューを用意する

デリバリーサービスで提供する料理は、容器代や利用料がかかるため、通常より高めに料金設定する傾向がありますが、周辺の店舗よりも高額であると購入されなくなる可能性があります。そのため、周辺店舗とかけ離れた料金設定は避けるのが良いでしょう。

また、デリバリーサービス専用のメニューを用意することも検討しましょう。店舗エリアに応じて、一人用から家族やパーティーなどの需要にまで応えられるようにしておくと、売上につながる可能性があります。

鶏肉を安く仕入れられる先を探す

唐揚げ屋を開業するためには、鶏肉を安く仕入れられる先を探しましょう。鶏肉の仕入費用を抑えられれば、利益を上げるからです。

唐揚げに使う鶏肉といっても、「若鶏」「地鶏」「国産鶏」「銘柄鶏」などの種類と「モモ肉」「ムネ肉」「骨付き肉」「手羽先」などの部位によって仕入費用が異なります。

仕入先によって異なりますが、ブラジルやタイなどの外国産のモモ肉は安く仕入れることができ、唐揚げ用として利用されている傾向があります。

主な仕入先として挙げられるのが、次の通りです。

  • 卸業者
  • 精肉店
  • 生産者
  • 通販サイト

仕入先によって取扱商品が異なり、「希少部位を扱っている」「小ロットの注文にも対応してくれる」などの特徴があります。複数社に問い合わせをしてみて、見積もりをもとに比較してみましょう。

取り扱う鶏肉と相性がいい食用油を仕入れる

食用油にも種類があり、取り扱う鶏肉と相性がいい食用油を仕入れましょう。鶏肉をどういった油で揚げるかによって、唐揚げの味に影響するからです。

食用油を取り扱っている先としては、卸業者や通販サイトがありますが、鶏肉の仕入先にどんな食用油が合うかを確認し、可能であれば業者を紹介してもらうのも良いでしょう。

なお、食用油は使用すると廃油になり、専門業者に引き取ってもらわなければなりません。

食用油の業者と合わせて、廃油の回収業者も選定しなければならないことも覚えておきましょう。

唐揚げ屋を開業するためには100〜250万円が必要

テイクアウト専門の唐揚げ屋であれば100~250万円程度で開業できる場合があります

唐揚げ屋を開業するために必要な初期費用としては、主に「物件取得費用」「内外装工事費用」「厨房機器費用」が挙げられます。

店舗の場所や規模などによって異なりますので、目安にしてみてください。

なお、移動販売を検討している人は「キッチンカーで唐揚げを開業して儲けるために押さえておくべきこと」を参考にしてみてください。

また、当サイトでは融資や補助金などいくらの資金を調達できるか無料で診断が可能です。自己資金のみで開業資金を準備するのが難しい場合に、現状の準備でいくらくらい資金が調達できそうか機になる場合は無料診断をお試しください。

いくらの資金調達ができる?
無料診断
電話で無料相談
【受付】平日9:00~19:00

物件取得費用はなるべく抑える

物件取得費用はなるべく抑えることを意識しましょう。借りる店舗の場所や規模によって、内外装工事費用と厨房機器費用が異なるからです。

家賃が10万円の物件を借りるとすると、物件の場所や条件などによって異なりますが、物件取得費用の相場としては80万円~140万円程度です。

唐揚げ屋は、帰宅途中や買い物のついでに立ち寄る人を集客するために「駅近」「商店街」「ロードサイド」の路面店に出店する傾向があります。とくにテイクアウト専門店は、人通りが多い場所に出店すると売上につながりやすい場合があります。

しかし、人通りが多い店舗物件は家賃が高額に設定されている傾向があり、物件を契約するための初期費用も高額になります。

店舗を運営する中で、家賃は毎月必ず支払わなければならない費用です。立地にこだわり過ぎて、家賃が高額になってしまうと、売上を上げられても利益として残らない場合もありえます。

初期費用を抑えるために、駅から離れていたとしても、帰宅経路や周辺にスーパーやドラックストアなどがある付近の店舗物件も検討してみましょう。

テイクアウト専門店では唐揚げ屋と分かるような内外装工事をする

テイクアウト専門店では何を取り扱っているかが分かるような内外装工事をしましょう。通りがかりの人への広告宣伝になるからです。

内外装工事としては、主に店舗内の「排気ダクト」「壁」「床」「電気」「ガス」「水道」「空調」の工事、店舗外の「壁」「看板」「照明」の工事が挙げられます。店舗の場所や工事内容によって、内外装工事をするための費用は数十万〜150万円以上かかる場合があります。

唐揚げ屋であることが分かるように、外壁や看板に文字で「唐揚げ」と入れたり、唐揚げの写真や鳥のイラストを載せたりするケースがあります。

のぼりも活用して、テイクアウト専門店であることやおすすめ商品をアピールすると良いでしょう。

なお、唐揚げ屋は油を日常的に使用するため、壁や床は油汚れに強い素材を使用することで、掃除しやすくなることを覚えておきましょう。

唐揚げ屋は厨房機器の中でもフライヤーが重要

唐揚げ屋は厨房機器の中でもフライヤーが重要です。フライヤーによって、容量や熱効率が異なるからです。

唐揚げ屋に必要な厨房機器として、主に「フライヤー」「冷蔵庫」「冷凍庫」「作業台」「炊飯器」が挙げられ、数十万円〜50万円程度かかります。

フライヤーにはガスと電気があり、メーカーやサイズによりますが、10~100万円で購入できます。ガスフライヤーは、電気フライヤーよりも安価で、かつ大容量で火力も強いという特徴があります。ガスが使えない場合を除いては、テイクアウト専門店では、お客さんをなるべく待たせないためにガスのフライヤーを選択すると良いでしょう。

また、形状においても据置型と卓上型のフライヤーの2種類があります。据置型は設置するためにスペースが必要にはなりますが、容量が大きく、油の交換もしやすいという特徴があります。一方、卓上型はコンパクトですが、使用済み油を捨てるのに手間がかかる特徴があります。そのため、設置する場所が限られている場合を除き、据置型を検討してみてください。

唐揚げ屋を開業するためには飲食店営業許可が必要

唐揚げ屋を開業するためには、飲食店営業許可が必要です。営業許可が必要である旨が定められているからです。

飲食店営業許可を申請するためには、食品衛生責任者の資格を取得しなければなりません。食品衛生責任者の資格は、各都道府県の食品衛生協会が開催している養成講習会を受講すると取得できます。

講習会は毎月開催されていますが、定員になり次第締め切られるため、受けたくても受けられない場合があります。そのため、開業を決めたら、早めに取得しておくと良いでしょう。

最寄りの食品衛生協会は、日本食品衛生協会の公式サイトにある「全国の食品衛生協会」から探すことができます。

店舖運営に不安があればフランチャイズへの加盟を検討する

店舖運営に不安があれば、フランチャイズに加盟することも検討しましょう。フランチャイズに加盟することで、「立地選定」「研修」「仕入先の紹介」「販促のサポート」などを行ってくれる場合があるからです。

フランチャイズに加盟することで、加盟金や毎月のロイヤリティなどが必要にはなりますが、店舖運営のノウハウを利用できます。

加盟するフランチャイズによってサポート内容が異なりますので、不安がある点をサポートしてもらえるのかを事前に担当者に確認するようにしましょう。

関連記事

飲食(飲食店・外食・デリバリー)

未経験者がバーを開業する際の流れを解説

この記事の監修者

田原 広一(たはら こういち)

株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者

田原 広一(たはら こういち)

平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

この記事をシェアする

開業に関するお悩みサポートします!

  • どの金融機関から、いくらくらい資金調達すればいいか知りたい
  • 開業時に必要な届出や書類を知りたい
  • 開業に関する手続きをスムーズに行いたい

開業支援ガイドを運営する株式会社SoLabo(ソラボ)は、
事業用融資や補助金の申請支援をはじめとした、起業家支援を行う会社です。
6,000件以上の融資支援、1,300件以上の補助金支援の実績と専門知識で、あなたの開業をサポートいたします。

開業に必要なガイドブック

資料ダウンロード

いくらの資金調達できるか?

融資診断

開業に必要なガイドブック

資料ダウンロード

いくらの資金調達できるか?

融資診断