2021/12/9

2021/12/21

パン屋の内装をおしゃれで機能的にするレイアウトとデザイン例

パン屋を開業する時、お店のブランディング・集客につながる店舗内装は経営を左右する重要な要素です。

パン屋の店舗内装のデザインやレイアウトを工夫し、おしゃれな雰囲気を作りましょう。

今回は「パン屋の内装のデザインやレイアウトをおしゃれで機能的にするには?」をテーマに、パン屋に必要な内装工事の内訳と費用相場をあわせてご紹介します。

おしゃれなパン屋の店舗内装はレイアウトとデザインにこだわっている

おしゃれなパン屋が店舗内装のレイアウト・デザインにこだわっている理由を説明します。

パン屋の内装デザインには食と衛生面の安心を伝える「おしゃれな清潔感」が必要

パン屋の内装デザインには、おしゃれさだけでなく清潔感が必要不可欠です。

パン屋ではおいしいパンと接客などのサービスを提供してお客様の心を掴んでいきますが、おしゃれで清潔感のある内装も大切なサービスのひとつです。

新しい生活様式を前提に、接客スペースのパーテーション設置やパンの個包装を取り入れる場合、パン屋の店内でお客様の動きやスタッフの仕事も変わり、お店の運営方法も変わります。

つまり、パン屋の店舗内装をおしゃれで機能的なレイアウトとデザインにすることで、パン屋ビジネスの前提となる食と衛生面の安心をお客様に伝えられるのです。

清潔感を確保するレイアウトのポイント

清潔感を維持するために、内装のレイアウトから気をつけられることが2つあります。

  • 床材には掃除のしやすい凹凸の少ない素材を使う

床材には機能性を兼ね備えたものが多くあります。凹凸の少ない素材を使うことで、掃除もしやすく、清潔感を保てます。

  • 店舗の通路を広くゆとりを持たせる

お客様が大きな荷物を持っているときや、人と人がすれ違う時、通路にゆとりがあることで、パンに触れてしまうことを防げます。

パン屋の店舗レイアウト「セルフ式」と「対面式」を比較する

パン屋の店舗レイアウト「セルフ式」と「対面式」を比較し、おしゃれさや清潔さに加えて、働きやすく過ごしやすい快適さも備えた店舗づくりのヒントをご紹介します。

パン屋には大きく分けて2種類のレイアウトがあります。オープンディスプレイでお客様自身がパンをとる「セルフ式」と、お客さまが選んでスタッフがパンをとる「対面式」です。どちらのレイアウトでも、新しい生活様式にあわせた店舗作りが重要です。

店舗をセルフ式にするか対面式にするかを考えるとき、理想としているコンセプトを実現できるレイアウトはどちらかを考えて選びましょう。

パン屋の店舗の間取り「セルフ式」のメリット・デメリット

パン屋 セルフ式 オープンディスプレイ

画像素材:PIXTA

パン屋の店舗の間取り「セルフ式」のメリット・デメリットは次の通りです。

セルフ式のパン屋のメリット

商品がたくさん置ける セルフ式では壁の幅を最大限に生かすことで商品を多く陳列することができます。
回転率が高い セルフ式のパン屋はパンをお客様に取っていただきます。

そのため、スタッフはパンの補充やレジに集中でき、回転率を上げることができます。

人件費削減できる お客様とのコミュニケーションが主に、レジでの接客のため、人件費も削減することができます。

セルフ式のパン屋のデメリット

個包装のコストがかかる 衛生管理のためのパンの個包装のコストがかかります(詳しくは次の項目で説明します)。
スタッフの導線が広い セルフ式ではスタッフがパンを並べに行く導線や、レジに向かう導線など、対面式と比べて動く範囲が広く、お客様と絡む導線が増えます。導線の設計をしっかりと考えましょう。
衛生管理が難しい お客様のマナーを前提にした様式のため、お店側でできる管理に制限がかかってしまいます。

オープンディスプレイのパン屋の新しい生活様式への対応

先述しましたが、パン屋の店舗内装はオープンディスプレイが主流です。新しい生活様式への対応として、オープンディスプレイのセルフ式パン屋の工夫を参考に、自分の店では、お客様にどのようにパンを届けたいかを考えましょう。

オープンディスプレイのセルフ式パン屋の工夫点に対するメリット・デメリット

工夫点 メリット デメリット
棚にパーテーションの設置する オープンな状態よりも衛生対策ができる。

焼きたてのパンの提供は滞りなくできる。

パーテーションの設置費用がかかる。

お客様がパーテーションを開く手間がかかり、触れた場所の除菌作業も必要。

パンを1つずつ個包装する オープンな状態よりも衛生対策ができる。

購入時の袋詰めが簡略にできる。

個包装の費用がかかる。

お客様に焼き立てのパンを提供するのが難しい(パンが冷めるのを待ち、一つずつパンを包装する)。

セルフ式のパン屋によくあるデッドスペース活用

セルフ式のパン屋の店舗内装で棚が壁に沿っておかれると、知らないうちにデッドスペースができてしまうことがあります。

店舗の真ん中のデッドスペースをうまく活用するために「アイランド(島)』をつくりましょう。

店舗の真ん中にパンを置くスペースを作ると、ボリューム陳列にもつながります。目をひくため、季節の商品や人気の商品を置いたアイランドはアイキャッチになり、お客様に効果的にアピールできます。

また、アイランドを作ると、お客様の導線を一方通行にできます。一方向の動線にすると、お客様が迷わずに、ほかのお客様とぶつかることなく、すべての店内の商品を見てもらえます。

なお、壁側のパンのデッドスペースにも工夫ができます。一つひとつを横並びにしてしまうと縦にデッドスペースが生まれますが、かごなどを利用して、手前の商品と奥の商品の高さを変えることで立体感を生むことができ、縦のデッドスペースの解消につながります。

パン屋の店舗の間取り「対面式」のメリット・デメリット

パン屋 対面式 スタッフ

画像素材:PIXTA

次に対面式のメリット・デメリットをご紹介します。

対面式のパン屋のメリット

店舗の面積が狭くても対応可能 ショーケースや棚のような店舗什器が最低一つでも完結できるため、コンパクトな物件にも対応できます。
商品陳列が簡単 お客様との導線がかぶらないため、商品陳列が簡単にできます。
衛生的 すべての商品がショーケースに入っていることや商品をスタッフが管理できるので衛生的です。

 

対面式のパン屋のデメリット

商品を置ける数が少ない セルフ式に比べ、商品を置ける部分が少ないです。
回転率が落ちる 一人のお客様とのコミュニケーションの時間が長いため、人手が必要であり、回転率も落ちてしまいます。
導線確保が必要 接客の時間がお客様によって変わります。そのため、お客様同士、スタッフ同士の導線が煩雑になりやすいです。

狭い物件でも開業しやすいのが対面式の大きなメリットです。導線が狭いので、空いた時間を使いやすいため、人件費削減を目指すこともできます。

「おしゃれなパン屋さん」を演出する内装デザインのコツ

パン屋 店内

画像素材:PIXTA

おしゃれなパン屋さんには内装やデザイン、インテリアに共通する部分がたくさんあります。

おしゃれなパン屋さんのインテリアの共通点をヒントにして3つのポイントに分け、おしゃれな内装デザインを考えましょう。

3つのポイント

  • 内装材や店舗什器の選び方
  • 照明の選び方
  • 商品の並べ方

内装材や店舗什器の選び方:木材を取り入れる

おしゃれなパン屋さんは内装材や店舗什器に、デザイン面・機能面に優れた木材を取り入れています。
木材には見た人をリラックスさせる効果があります。自然素材の温かみのある木材はパンの温かさを連想させ、見た目の相性も抜群です。

木材の取り入れた内装の例

  • 机や棚などの店舗什器に木材を使用する
  • 内装の壁材を木質系の壁紙にする、もしくは木材にステイン材を塗布する
  • インテリアの小物類を木材にする

木材を利用する機能面のメリット

調湿効果がある パンの大敵である湿気を調節してくれます。調湿効果をもつ素材は他にも珪藻土やかべ土などがありますが、木材は特に湿気を吸収できる容量が多い素材です。
熱伝導率が低い 熱伝導率が低いことで、冬場は温度を奪われづらく、夏場は心地の良い温度を保つことができ、快適な環境を整えてくれます。
木材でしか出せない素材感 天然素材で、木目のデザインは木材でしか出せず、安らぎやあたたかみを感じられるデザインにできます。

 

木材を使用するデメリット

費用がかかる 天然素材の木材は、内装材では費用が高い傾向があります。
変色しやすい 時間が経つと、日差しの影響で変色してしまいます。
メンテナンスに手がかかる メンテナンスを定期的に行わないと、水染みや水汚れが付きやすい状態になってしまいます。

木材は自然素材なので費用も高くなります。費用とデザインのバランスをとって取り入れましょう。

照明の選び方:照明の種類・電球の色にこだわる

おしゃれなパン屋さんは照明の種類・電球の色にこだわって選んでいます。

照明の効果は明るくすることだけではありません。光の効果を利用してその対象の雰囲気を高めること、照明自体の形でその部屋をおしゃれに見せることができます。コンセプトにあった形の照明を見つけることでお店の印象は大きく変わってきます。

また、製品全体に光を当てるのか、一つ一つの商品に光を当てるのかで、商品の見せ方も変えられます。どのようにライトをあてたら店舗や商品の良さを引き出せるか考えましょう。

照明自体の形がおしゃれな照明の例として「ペンダントライト」・「シャンデリア」・「シーリングライト」を紹介します。

照明自体の形がおしゃれな照明3つ
ペンダントライト 天井から吊り下げるタイプのライトです。光の範囲は狭く、コントラストの強い光が特徴的です。ライト自体もインテリアのアクセントになるところが魅力的です。
シャンデリア 天井から吊り下げるタイプのライトです。装飾が豪華で、一つあるだけでその場が華やかになります。
シーリングライト 天井に直接くっつけるタイプのライトです。高い位置から照らすので広範囲に光を届けることができます。まんべんなく均一的な光であたたかな光が特徴です。多灯タイプはデザイン性があります。

なお、商品を美しく見せるためには、照明の光の色も大切です。照明の色には電球色・昼白色(ちゅうはくしょく)・昼光色(ちゅうこうしょく)の3種類があります。

照明の光の色
昼白色 太陽の明るさに近い色です。自然な色でどんな部屋にも合います。
昼光色 白っぽく、青みがかった色です。集中を要する場所に最適です。
電球色 あたたかみのあるオレンジがかった色です。食材・料理をおいしそうに見せる効果があるので、パン屋の電球におすすめです。

商品の並べ方:インテリアのようにパンの陳列方法に工夫する

おしゃれなパン屋さんは商品の並べ方に工夫し、インテリアのように商品のパンを陳列しています。

インテリアのように種類豊富に大量に並べられたパンを見るとわくわくし、どのパンを選ぼうかとお客さまは幸せな気分になるでしょう。

縦にボリュームが出るように立体感を出す置き方がおすすめです。フランスパンをかごに入れて立てて陳列すれば、無駄なく商品を並べられます。陳列方法の工夫はコストがそれほどかからずに効果的です。

パン屋の店舗内装の費用と最低限必要な内装工事

パン屋の店舗内装の費用を見積もるには、最低限必要な内装工事にどんなものがあるかを知ることが大切です。

パン屋開業にあたっての必要な内装工事を解説します。

パン屋の店舗内装の坪単価

店舗内装工事の費用は坪単価で試算します。

坪単価とは、店舗の内装工事費を坪面積で割ったもので、1坪(たたみ2畳分/約3.3㎡)あたりの費用のことです。

20坪の店舗で坪単価30万円~50万円ほどかかります。内装工事費を計算するときは坪単価×坪数で出すことができます。

店舗の規模が小さいほど坪単価はあがる傾向がありますが、坪単価と坪数をかけあわせると大きな店舗と同じか少し下がる費用感になるため、小さな店舗ほど内装工事費用がかかるわけではありません。

一般的に、必要な内装工事が多いほど、内装工事費は上がります。パン屋は空調設備、厨房設備なども必要なため、他の業態に比べると坪単価は高い傾向です。

また、前の店舗の設備が残っている「居抜き物件」か、設備が全くない状態から工事する「スケルトン物件」かによっても内装工事費用は大きく変わります。初期費用は居抜き物件のほうが抑えられます。

パン屋に最低限必要な内装工事の一覧

居抜き物件は前の店舗の状態によって必要な内装工事費が変わってきます。

設備工事はそのまま、壁・天井の仕上げ材の貼り直し、床の防水工事を想定しています。防水工事の耐火年数は10年から15年、長いもので30年です。今回、新たに工事しなおすという仮定で入れています。

前のテナントの内装が残る「居抜き物件」でのパン屋の内装工事
解体撤去工事 既存の内装を取り壊す必要がある場合の工事です。

壁の仕上げ材の撤去、床の解体撤去費用などが含まれます。

塗装工事 ペンキなどの塗料や珪藻土などの建材で、天井や壁、床を塗って仕上げる工事です。
左官工事 珪藻土や漆喰などの粘性の高い建材を、天井や壁、床に塗って仕上げる工事です。今回は床の防水工事に左官工事が必要です。
防水工事 階下に水漏れしないように防水シートを貼り付ける工事です。床の経過年数に応じて決めてもいいでしょう。
クロス貼り替え工事 すでに壁紙がある壁に対して張り替えする工事です。

店の雰囲気を一気に変えることができます。

雑補修費用 設備の破損したパーツや消耗品の交換や、建具の立て付けの調整といった補修工事です。
サイン工事 店舗の名前やロゴを設置する工事です。

 

コンクリート打ちっぱなしの「スケルトン物件」でのパン屋の内装工事

LGS・ボード工事 軽量鉄骨下地や、石膏ボードで天井や壁を施工する工事です。
下地補強工事 強度のあるベニヤ板などの建材で補強する工事です。
塗装工事 ペンキなどの塗料や珪藻土などの建材で、天井や壁、床を塗って仕上げる工事です。
左官工事 珪藻土や漆喰などの粘性の高い建材を、天井や壁、床に塗って仕上げる工事です。
クロス貼り工事 すでに壁紙がある壁に対して張り替えする工事です。
タイル貼り工事費 陶片のタイル建材やタイル型の建材を施工する工事です。
防水工事 階下に水漏れしないように防水シートを貼り付ける工事です。
空調工事費/ダクト工事 空調設備の設置や換気・排気の配管周りの工事です。
電気工事費用/電気配線工事 電気や配線に関する工事です。
ガス工事費/ガス配管工事 物件内で給湯器やガスコンロなどのガス機器を使用する時、配管・設置する工事の見積項目です。
水道工事費/給排水工事 物件内の給水管と排水管の引き込みや配管の工事です。
設備工事 電化製品や照明器具、空調設備やトイレなどの設備を設置する工事です。
建具工事 ドアや窓などを開閉する仕切りの建具を取り付ける工事です。
サイン工事 店舗の名前やロゴを設置する工事です。

店舗の内装工事項目について詳しく解説した記事もあるので、参考にしてください。

電気配線工事やガス配管工事では店舗に必要な容量を確認しましょう。店舗に必要な容量の工事をしないと、注文していた機械が使えなくなってしまうこともあるので、必要な工事を心算しておくだけでなく、不足がないように内装業者とよく相談するのがおすすめです。

設計のデザインによっても内装工事費は変わってきます。デザインのこだわりが強くなるほど、費用は高くなります。好みのデザインや、機能性、費用など、全体のバランスを考えて選びましょう。

壁のアクセントやインテリアなど、自分でもできそうな内装はDIYで手作りすると費用を抑えられます。内装の一部をDIYで手作りする場合、あらかじめ内装業者にDIYをすると相談した上で見積もりしましょう。

参考:内装工事費用以外にもあるパン屋の開業費用

パン屋の開業でかかる初期費用は内装工事費だけではありません。

内装工事費用以外にもあるパン屋の開業費用をご紹介します。

  • 不動産取得費用:物件費の中には保証金や礼金、前家賃などが含まれます。売り上げに見合った賃貸料の範囲内で見つけましょう。
  • パン製造のための設備費用:オーブンや冷蔵・冷凍庫、ガスコンロなどを購入するときにかかるお金です。中古品を探すことで、コストを抑えることができます。

パンの創業にかかる費用をより詳しく説明した記事があります。参考にしてください。

(参考)パン屋開業の基礎知識 ベーカリー開業に必要な資金と資格・経験とは|資金調達ノート

まとめ

今回はパン屋の内装をおしゃれで機能的にするレイアウトとデザインや気になる内装工事と費用について解説しました。

お客様が喜ぶおしゃれなデザインは集客につながり、その場所に応じた機能性を取り入れることは働きやすさにつながります。素敵な店舗をぜひ一緒に作りましょう。

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