人気ネイルサロンの内装の特徴とは | 開業支援の相談なら「開業支援ガイド」

内装/外装

人気ネイルサロンの内装の特徴とは

ネイル

ネイルサロンは1970年代に美容院のひとつのサービスとして生まれました。

その後、1981年に初めてネイルサロンの専門店が誕生。当時はまだ富裕層や芸能関係者だけが利用する時代でした。

しかし、現在では、高額だったスカルプチェア(単価2~3万円/10本)からジェルネイル(単価3千円~2万円/10本)にシフトしたことにより、学生や主婦など、一般の方も気軽に通えるサロンとなり、さらにSNSの流行により、女性たちがより映えるネイルや映えるオシャレなお店を求めています。

そこで今回の記事では、人気ネイルサロンの内装の特徴や、内装費用にいくらかかるのか、さらに実際に内装業者を探すときのポイントについてご紹介します。

1.人気ネイルサロンの内装の特徴とは

ネイルサロン 施術イメージ

(1)お客様から見た良い内装

居心地の良い店内

白を基調とした清潔感のある内装はお客様に明るい印象を与えられます。また、観葉植物を設置することで、リラックス効果が得られます。タイルや木目をうまく活用し、清潔・オシャレ・リラックスできる空間を演出することがポイントです。

1時間から長い時には3時間もいる空間なので、居心地の良い店舗内装を心掛けましょう。

【ネイルの平均施術時間 】

  • ネイルカラー :1時間程度
  • ジェルネイル :1時間半~2時間
  • スカルプチュア:2時間~3時間

※リムーブ(ネイルの取り外し)がある場合は、プラス30分~45分

プライベートが守られる空間

席数が多く、オープンスペースの店舗は隣の席が気になり、なかなかディープな話ができません。

リピート客を増やすためにも、お客様との距離を縮めることがとても重要です。

サロンに来るお客様は、共通の知人や友人ではない他人(スタッフ)に「愚痴や悩みを聞いて欲しい」という方もたくさんいます。

そのため、パーテーションなどでスペースを区切っている半個室のサロンは大人気となっています。

(2)従業員から見た良い内装

施術しやすい店舗の内装

1日中座りっぱなしの従業員にとっては施術チェアの選定は大切です。

背もたれが付いていて、回転する椅子が人気です。

長丁場のネイルやマツエクは女性の腰やおしりに大きな負担が掛かりますので、少しでも負担を軽くするためにも、施術チェアの材質や高さ選びは大切なポイントとなります。

スタッフの疲れや、集中力が切れることにより、最高のパフォーマンスが発揮できないのはもったいないですよね。

人気のサロンはスタッフのチェアにもしっかりお金をかけています。

従業員の満足度が高いサロンは、お客様の評判も自然といいケースが多いです。

動線がしっかりしている

受付カウンター→カウンセリングブース→施術ブース→メイク直しブース→受付カウンターの動線の流れがスムーズであることは大変重要になってきます。

また、施術途中にはトイレにも行く可能性があるので、施術道具を入れるワゴンなどはキャスター付きのものが人気です。

メンテナンスがしやすい内装

従業員は店内を綺麗に保つためにも、毎日掃除をします。

その中でも細かい凹凸のある什器や壁だと掃除が大変になるため、従業員にとっては不人気です。掃除などのメンテナンスがしやすい内装は作業の負担が減ります。

2.内装費用いくらかかる?必要な設備とは

(1)店舗型の内装費用

店舗での開業の場合は、約80万円~1千万円以上かかります。

具体的にどのような項目にいくらくらい費用がかかるのか見ていきましょう。

<想定条件>

  • 店舗面積:60㎡(18坪)
  • コンセプト「高級感溢れる、癒しの空間」
  • 最寄り駅は表参道徒歩3分のスケルトン物件

スケルトン物件でのネイルサロンの内装工事費用例

項目 費用(材料費込み)
仮設工事(養生・仮設トイレ現場清掃など) 5万円
解体工事(壁・天井等の既存物の解体など) 20万円
木工造作工事(壁・天井・床などの木材使用の工事) 30万円
電気設備工事(照明・コンセント・アンテナなど) 40万円
空調換気設備工事(エアコン・換気ファンなど) 250万円
消防設備工事(火災報知器・消火器・誘導灯など) 7万円
サイン工事(看板・カッティングシートなど) 80万円
内装仕上げ工事(天井・床(畳)などの最終仕上げ) 20万円
塗装工事(塗料を吹付け・塗り付け・貼付ける) 15万円
建具工事(ドア・取っ手・窓など) 40万円
水道設備工事(トイレ交換・手洗い器設置など) 40万円
タイル工事(水廻りにタイルを張るなど) 5万円
左官工事(壁や床にモルタルや漆喰を塗るなど) 10万円
造作家具工事(オーダーの棚の制作・取付けなど) 15万円
雑工事(手すり設置・補修・クリーニングなど) 12万円
設計費 20万円
デザイン費 10万円
現場管理費 20万円
諸費用(申請費用・駐車場代など) 10万円

合計

650万円

店舗の場合、元々ネイルサロンとして使われていた居抜き物件であれば、内装工事を安く抑えられるケースがあります。

しかし、居抜き物件でも水道が使えない。ガスが出ない。電気工事が必要。など、思ってもいない追加工事がかかる可能性もありますので、必要な工事がどの程度かかるのか見積りを出してもらってから、物件を選ぶと良いでしょう。

また、高単価エリアでの開業やお店のコンセプトにより、内装にかかる金額が変わっていきます。

開業場所の立地は店舗イメージに大きく影響しますので、表参道・代官山などの高級店舗が立ち並ぶ街には1千万円近くを内装費にかける所も少なくありません。

それに比べ、店舗の大きさが小さくプライベートサロンのようなところは、コンクリートが打ちっ放しの内装で、オシャレにしつつ内装費を下げる店舗もあります。

ターゲット層を意識して、その土地とターゲットに合った内装が重要です。

(2)自宅型の内装費用

自宅開業の場合は、内装をDIYで行うオーナーも珍しくはありません。

しかし、他のお店と比較をした場合にDIYだと非現実感が少ないため、リラックスできる空間で特別な時間を過ごしたいと考えているお客様などの集客を逃してしまうこともあります。

お客様の動線から生活空間は見えないようにブラインドやパーテーションを設置するなど生活感はできるだけ失くし、お客様がリラックスできる空間作りを心がけることが大切です。

そのため、自宅開業でも、内装にお金をかけることで集客率があがることもありますので、クロス・床・ブラインドなどで約30万~100万円の内装費をかける方もいます。

<想定条件>

  • 店舗面積:16㎡(4坪、10帖)
  • コンセプト「アットホームで、個室癒し空間」
  • 一戸建て住宅2階の1部屋をリフォーム(居抜き物件)

居抜き物件でのネイルサロンの内装工事費用例

項目

費用(材料費込み)

仮設工事(養生・仮設トイレ現場清掃など) 2万円
木工造作工事(壁・天井・床などの木材使用の工事) 5万円
空調換気設備工事(エアコン・換気ファンなど) 10万円
サイン工事(看板・カッティングシートなど) 2万円
内装仕上げ工事(天井・床(畳)などの最終仕上げ) 10万円
造作家具工事(オーダーの棚の制作・取付けなど) 2万円
雑工事(手すり設置・補修・クリーニングなど) 4万円
現場管理費 2万円
諸費用(申請費用・駐車場代など) 3万円

合計

40万円

自宅開業の場合は、DIYでできることも多くあるため、通販などで材料を買えばご自身でも開業できるくらいの内装に仕上げることは可能です。

しかし、「自分では作れない」「どうしても手作り感が出てしまう」という方は、高級感やおしゃれさを出すために、内装会社を入れてリフォームされる方もいらっしゃいます。自宅と別の空間を演出できるため、売上が上がりやすくなります。

3.内装業者を選ぶポイント

美容系の内装はデザインが重要な為、デザイン・価格・施工品質の三拍子がそろっている内装業者選びが大切になります。

安い業者はたくさんいます。しかし、その中で、デザインに注力している業者は多くありません。

内装のデザインは設計士やデザイナーのセンス(感性)によるものなので、オーナーのイメージにより近いものや、集客率が上がる内装を提案してくれるような業者選びが大切です。

インターネットで「ネイルサロン 内装事例」などで検索すると多くの内装会社が出ると思います。

事例の中で、ご自身のイメージに近い施工経験のある会社を選びましょう。

4.内装だけじゃない!人気ネイルサロンに共通するサービスの特徴

(1)映画・ドラマ配信アプリの活用

お客様のなかには「愚痴や悩みを聞いて欲しい」方もいれば、疲れているから、他人とは話したくない方もたくさんいます。

そんな方の為にも、人気サロンの多くが、タブレットの導入をしています。

NetflixやHuluで、見たい映画や見逃したドラマを見ながら、ネイルやマツエクの施術を受けることで、とてもリラックスした状態でいられるので、満足度も高くなり、リピート率が自然と上がります。

(2)ネイルとマツエクの同時施工

ネイルとマツエク同時施術

子供がいても“美”に手を抜かない主婦や、身なりを1番気にするキャリアウーマンはとにかく忙しいです

そんな方々に大人気なのが、ネイルとマツエクが同時施術できるサロン

目を閉じながらマツエクを施術してもらい、両足を伸ばし、両手を広げてネイルを施術してもらうという、至高の時間。「まるで女王様になった気分だわ…」という方も多いです。

まとめ

ネイルサロンの内装のポイントは、店舗を構えるのか自宅の一室で開業するのかによって異なります。

店舗のネイルサロンの内装ポイントは次の通りです。

  • 席数を稼ぐだけでなく半個室も用意して、集客率をあげる
  • 白を基調とした清潔感のある内装で、緑と光を取り入れリラックスできる空間を演出する
  • お客様や従業員の動きを考えた無駄のない動線にする
  • 従業員が働きやすい空間デザイン

自宅開業のネイルサロンの内装ポイントは次の通りです。

  • セキュリティがしっかりしている
  • 生活感がない
  • 非日常が味わえる
  • リラックスできる空間

実際業者に依頼するときは、安いからといって業者を選んだり、知り合いに内装業者がいて、やってくれるからと安易に選んではいけません。

しっかりと、お客様目線に立って、集客率を上げられそうな内装にしてくれる業者選びが重要です。

ご不安な点や疑問点があれば気軽に専門の業者に相談してみても良いですね。

ソラボでは、お客様のご希望をヒアリングしたうえで、最適な内装業者のご提案をさせていただきます。相談は無料ですので、不明点や気になることがあればお気軽にお問い合わせください。

この記事の監修者

田原 広一(たはら こういち)

株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者

田原 広一(たはら こういち)

平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

この記事をシェアする

開業に関するお悩みサポートします!

  • 資金調達と財務計画を立てることが難しい
  • どうやって効果的に顧客を獲得するかが分からない
  • 法的な手続きや規制が必要であり、それらに対するリテラシーがない
  • 開業に必要な特定のスキルや知識が不足していると感じる

開業支援ガイドを運営する株式会社SoLabo(ソラボ)は、
事業用融資の資金調達をはじめ、創業者支援をメインとする会社です。
私たちが確かなサポートと専門知識で、あなたの開業をサポートいたします。

開業に関するご相談はこちら

無料相談

無料相談

無料相談